マッスル・ショールズ・リズム・セクションのドラマー、ロジャー・ホーキンスが75歳で死去

Roger Hawkins Tribute - Muscle Shoals Swamper


ザ・スワンパーズの通称で知られたマッスル・ショールズ・リズム・セクションのスター・ドラマーで、伝説の「マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ」を共同設立したロジャー・ホーキンス（Roger Hawkins）が5月20日、アラバマ州シェフィールドの自宅で亡くなりました。享年75。

マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオが訃報を伝えており、ホーキンスは近年、慢性閉塞性肺疾患（COPD）を患っていたそうです。

インディアナ州ミシャワカ市出身のホーキンスは、60年代初期にフェイム・スタジオのレギュラー・バンド「マッスル・ショールズ・リズム・セクション」（ザ・スワンパーズ）のメンバーになり、アレサ・フランクリンや、ソロモン・バーク、エタ・ジェイムスのアルバムなどに参加しました。

その後、フェイム・スタジオから独立したホーキンスは、1969年にスワンパーズのメンバーらとマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオを共同設立し、シェールのアルバムに参加したことを機に、スワンパーズは70年代を通じて売れっ子バンドになりました。アメリカのポップ、ソウル、R&B、ロックのヒット曲で活躍したバンドは、2013年のドキュメンタリー『Muscle Shoals』にもフィーチャーされています。

ホーキンスは、ステイプル・シンガーズやメイヴィス・ステイプルズ、ウィルソン・ピケット、ローラ・ニーロ、リンダ・ロンシュタット、ライ・クーダー、ポール・サイモン、トラフィック、アート・ガーファンクル、ロッド・スチュワート、ボビー・ウォーマック、ミリー・ジャクソン、ボブ・シーガー、エリック・クラプトンをはじめとする数多くのアルバムや楽曲にクレジットされ、90年代まで活動的な音楽キャリアを続けていました。

スティーヴ・ウィンウッドは、「僕が共演した中で最も偉大なドラマーの一人で素晴らしい人だった。彼を失って非常に悲しい」とコメントしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。