サミー・ヘイガーとマイケル・アンソニー、「Van Hagar / Other Half」ページを立ち上げ、ヴァン・ヘイレンの未発表曲「I Want Some Action」について語る

元ヴァン・ヘイレンのサミー・ヘイガーとマイケル・アンソニーが、フェイスブックとインスタグラムで「Van Hagar / Other Half」と題したページをスタートさせ、ヴァン・ヘイレン1986年のアルバム『5150』のセッションから収録した「I Want Some Action」のデモ音源と、それにまつわるストーリーを公開しました。

「I Want Some Action」は、当時のエディがバンドに提案した数えきれないアイディアの一つで、このデモ音源は数年間ネット上に出回っていますが、これまでヴァン・ヘイレンの曲として公式にリリースされたことはありません。

二人は、SNSで次のように綴っています。

アンソニー「エドは、ギター・リフだろうと曲だろうと、いつもアイディアを考え出していたよね。俺たち3人は、そのアイディアが曲になろうが、ジャムで終わろうが、全てジャミングしてたんだ。サミーが町にいなかった時は、ジャム音源のコピーをエドがサミーに送っていたし、サミーがマリブの自宅にいた時は、サミーを入れた4人でプレイして、どうなるものかと思いを巡らせていた。あるアイディアをジャミングしてサミーのヴォーカルを入れたら、全く別の曲になったこともあったし、5150スタジオの箱には、当時のアイディアを録音したテープが山ほどあるんだ。“I Want Some Action” は当時のジャム音源の一つで、アルバムに収録されたことは一度もなかったけど、かなりクールなギター・リフがあって、今になって聴くと完成させておけばよかったよ!」

サミー「それが俺たちの作曲方法だったよね。基本的には、俺がアドリブで作った歌詞を歌いながらジャムしてさ。それから俺がメロディに磨きをかけて、本物の歌詞を書いてたんだ。“Summer Nights” や “Best of Both Worlds” “Top of the World” “Good Enough” なんかは、そうやって書いたんだよ。“I Want Some Action” に最高にカッコいいギター・リフがあったのは間違いない! このデモを聴くと、俺の役割だったメロディと歌詞を完成させたくなるし、ライヴでやりたくなるね。どう思う?」

なお、YouTubeチャンネルのVanHalenVaultでは、アルバム『5150』が30周年を迎えた2016年に同曲のフル・デモ音源をアップロードしていましたが、ヘイガーのヴォーカルは大半がアドリブで、アンソニーのバック・ヴォーカルは録音前だったため入っていませんでした。

エディは後に、「I Want Some Action」のパートをリワークし、ブルージーなインスト曲「Stompin’ 8H」として、1987年の『サタデー・ナイト・ライヴ』で披露しています。

また、同曲のメイン・リフは、TOTOのスティーヴ・ルカサーとエディのコラボ曲「Twist the Knife」に使われ、ルカサーが1989年に発表したソロ・デビュー・アルバム『Lukather』に収録されたほか、ヴァン・ヘイレン1998年のアルバム『Van Halen III』の収録曲「Dirty Water Dog」にも使われましたが、こちらはクリーンなギター・アレンジメントとゲイリー・シェローンのヴォーカルにより、86年のデモ音源とは掛け離れているようです。

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