フォーク・カントリーのシンガー／ソングライター、ナンシー・グリフィスが68歳で死去

グラミー受賞歴のあるフォーク・カントリーのシンガー／ソングライター、ナンシー・グリフィス（Nanci Griffith）が8月13日、ナッシュヴィルにて68歳で亡くなりました。

マネジメント会社のゴールド・マウンテン・エンターテイメントが訃報を認めていますが、「彼女の遺言により、他界後一週間は公式声明やプレスリリースを発表しないことになっています」と述べており、死因などの詳細は発表されていません。

1953年にテキサス州セギンで生まれ、オースティンで育ったグリフィスは、1978年にデビュー・アルバム『There’s a Light Beyond These Woods』を発表しました。その後、1987年のアルバム『Lone Star State of Mind』が初めてUSチャートの23位に入り、同作には後にベット・ミドラーのヒット曲になったジュリー・ゴールドのカヴァー「From a Distance」が収録されていました。また、スージー・ボガス1991年のヒット曲「Outbound Plane」をトム・ラッセルと共作したほか、「Love at the Five and Dime」などでも知られ、1985年にスタートしたPBSの音楽番組『Austin City Limits』に何度も出演していました。

また1990年には、ジョン・プラインと彼の曲「The Speed of the Sound of Loneliness」をデュエットし、同曲を収録した1993年のアルバム『Other Voices, Other Rooms』は、1994年にグラミーの「最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞」を受賞しました。

グリフィスは、ジョン・プラインやスージー・ボガス、ジュディ・コリンズらとツアーを行なったほか、エミルー・ハリスやジミー・バフェット、ウィリー・ネルソン、チーフタンズ、ダリアス・ラッカーらをはじめとする多くのアーティストとデュエット曲をレコーディングし、2012年のアルバム『Intersection』に至るまで18枚のスタジオ・アルバムを発表しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。