ブランドXのギタリスト、ジョン・グッドソールが68歳で死去

後列右側がジョン・グッドソール。後列左はモリス・パート（per）、前列左からフィル・コリンズ（ds）、ロビン・ラムレー（key）、パーシー・ジョーンズ（b）

英ジャズ・ロック・バンド、ブランドXの創始者／ギタリストのジョン・グッドソール（John Goodsall）が11月11日、68歳で死去しました。

グッドソールは今年9月、重度の肺炎を患い病院に搬送されており、バンドのフェイスブックで訃報が伝えられていますが、死因は発表されていません。

グッドソールは1953年にペンシルヴェニア州で生まれ、7歳でギターを弾き始めました。15歳でプロのミュージシャンになり、初めてジャズ・ブルース・バンドのジ・アラン・ボウン・セット（The Alan Bown Set）とツアーを行ない、その後ジョニー・マンダーラ名義でアトミック・ルースターとツアーを行なっていました。

1974年にパーシー・ジョーンズやフィル・コリンズらとブランドXを結成し、1979年のワールド・ツアー後にロサンゼルスに移住、セッション・ミュージシャンとして活動し、また1980年から1987年まで、ズー・ドライヴ（Zoo Drive）のメンバーでもありました。

またグッドソールは、ピーター・ガブリエルやブライアン・アダムス、ビル・ブルーフォード、デスモンド・デッカー＆ジ・エイセス、トニー・バジルらと共演／レコーディングし、1992年には、バンド仲間のパーシー・ジョーンズや元イエスのパトリック・モラーツらとツアーを行ないました。

ブランドXは1992年、グッドソール、パーシー・ジョーンズ、フランク・カッツとトリオとして復活し、2枚のアルバム『X-Communication』（1992年）と『Manifest Destiny』（1997年）をリリースした後、1999年まで活動していました。

その後、2016年にグッドソールとジョーンズを中心に再結成され、ツアーを行なっていましたが、2020年にジョーンズが脱退。グッドソールは最後の数年間、ドイツ、イギリス、日本、アメリカ、フランスのプロジェクトに参加し、レコーディング・セッションを続けていました。

なお、パーシー・ジョーンズとロビン・ラムリーは11月14日、グッドソールの死去により、ブランドXが正式に引退し、二度と復活することはなく、今後ブランドXの名前で活動が行なわれることはないとフェイスブックで発表しています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。