フランク・ザッパの8CDボックスセット『The Mothers 1971』、3月発売

フランク・ザッパの新たなボックスセット『The Mothers 1971』が、3月18日にザッパ・レコーズ（Zappa Records）／UMeから発売されることになりました。同作は、ザッパの息子アーメット・ザッパと、ザッパ・アーカイヴの管理人ジョー・トラヴァースがプロデュースしています。

この8CDボックスセットは、1971年8月にリリースされたザ・マザーズのライヴ・アルバム『Fillmore East – June 1971』の50周年を記念するもので、1971年6月5日と6日の2夜にわたり、ニューヨークのフィルモア・イーストで行なった4公演の全63曲を含む100曲を収録。ボックスセットのCD6には、最終公演のアンコールに出演したジョン・レノンとオノ・ヨーコをフィーチャーした6曲のほか、ボーナス・トラックとしてラジオ・スポットやシングル・ヴァージョン、B面曲、アウトテイクなどが収録されています。

そのほかにも、同年6月1日のペンシルヴェニア州スクラントン公演や、6月3日のハリスバーグ公演、12月10日の英レインボー・シアター公演のライヴ音源が収録されており、後者のレインボー・シアター公演では、ビートルズのカヴァー「I Want to Hold Your Hand」を演奏した後、アンコールでステージに飛び乗った観客の一人がザッパに衝突し、ステージから落下したザッパが病院に搬送されるというアクシデントに見舞われました。重傷を負い一時的に片腕が麻痺したザッパは、治療に何か月も要したそうです。また同公演は、ザ・タートルズのフロ＆エディこと、ハワード・ケイランとマーク・ヴォールマンがリード・ヴォーカル／ダイアログで出演した最後のライヴになりました。

なお、ボックスセットには68ページのブックレットが付き、アーメット・ザッパがイアン・アンダーウッドに行なったインタヴューや、当時を回想するエディ・クレイマーとジム・ポンズのコメント、ジョー・トラヴァースによるライナーノーツ、ヘンリー・ディルツが撮影した歴史的写真などが掲載されています。

『The Mother 1971』は現在先行予約を受け付けており、リリースと同時にストリーミングでも配信されるほか、『Fillmore East 50th Anniversary』及び『Rainbow Theatre』として、それぞれ3LPでも発売されます。