映画音楽の大家として知られるエンニオ・モリコーネの自伝『あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る』発売

60年間にわたる作曲人生を称えるドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した⾳楽家』が来年1月に日本でも公開されることになり話題となっていますが、今度は自伝が発売されました。 フィルムアート社刊、本日発売です。

〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

あの音を求めて モリコーネ、音楽・映画・人生を語る

エンニオ・モリコーネ+アレッサンドロ・デ・ローザ(著)/石田聖子+岡部源蔵(訳)

発売: フィルムアート社
発売日:2022年10月26日
A5判・上製|536頁(予定)
本体:4,200円+税

書籍(2022/10/26)¥4,620

「疑いの余地なく、本書は、わたしに関して書かれた本のうち、詳細にわたり丁寧に検討された正真正銘の最良の書である。これは真実の書である」
 

──エンニオ・モリコーネ

前衛音楽から映画音楽へ、若き音楽家との対話によって紡がれる、マエストロの生涯とその創造のすべて。

『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『死刑台のメロディ』『エクソシスト2』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ミッション』『アンタッチャブル』『海の上のピアニスト』『鑑定士と顔のない依頼人』『ヘイトフル・エイト』……数々の名作で知られる映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネと若き音楽家アレッサンドロ・デ・ローザとの対話によって紡がれる、マエストロの生涯と創作の真実。

映画音楽は映画という芸術に対して何をすることができるのか。音楽としての純粋性を損なうことなく、大衆が理解可能な音楽はいかにして可能か。音楽は人と人をどのように結びつけることができるのか。そして、なぜ人は作曲を続けるのか。

本書には、モリコーネが歩んできた人生、映画音楽家としての活動、 経験、その音楽が生まれた契機と育まれた経緯のみならず、彼が生きた歴史・社会・文化的状況をめぐる思いのすべてが綴られる。

映画、ラジオ、テレビといった様々なメディアが到来しては次々に様相を塗り替えていった現代社会のなかで、「音楽」はそこに何を残すことができたのか。決して音楽の世界に閉じこもることなく、新しい環境のなかに飛び込み、苦闘した作曲家はやがて映画音楽界の巨匠と呼ばれるようになる。

ゴッフレド・ペトラッシのもとで作曲を学び、ダルムシュタットでジョン・ケージと出会った作曲学生時代。そしてRAI(イタリア放送協会)やRCAでプロとしてのキャリアをスタートしてからの下積み。その後のセルジオ・レオーネ、ベルナルド・ベルトルッチ、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ダリオ・アルジェント、ジュゼッペ・トルナトーレ、ジョン・カーペンター、オリヴァー・ストーン、ブライアン・デ・パルマ、ペドロ・アルモドバル、ロマン・ポランスキー、クエンティン・タランティーノらとのコラボレーションに至るまで、モリコーネの生涯が詳細に語られる。

巻末には、ベルナルド・ベルトルッチ、ジュゼッペ・トルナトーレ、ルイス・バカロフをはじめ、カルロ・ヴ ェルドーネ、ジュリアーノ・モンタルド、ボリス・ポレーナ、セルジオ ・ミチェーリといった現代の映画界と音楽界を代表する面々による証言が収められている。

────────────────

■目次(仮)
・序:この対話が生まれた経緯

・第1章:メフィストとの契約:チェスに興じながら
・第2章:映画の国の音楽作曲家
編曲修行/映画デビュー/セルジオ・レオーネと《ドル箱三部作》/ピエル・パオロ・パゾリーニ/パゾリーニに白旗をあげる/その他のコラボレーション、実験、活躍/同意か消費か?
・第3章:音楽と映像
テーマがない? もっと楽しいじゃないか!/劇中の歌と歌手/ハリウッド・デビューを振り返って/苦悩と実験/映画を超えて、音楽を超えて
・第4章:神秘と職業
創造の神秘/音楽とは何か?/自分自身の探求/余談
・第5章:絶対音楽?
原点/時代の闘争に対する答え──「動的不動」に向けて/音楽における創造説と進化論/信仰――生命と宇宙の起源/神秘的制作/結束の理想──融合と希望/言語的交流、形式、組み合わせ/音楽の未来――雑音と沈黙
・第6章:未来に向けた静かな合意

・付録:証言
ボリス・ポレーナ/セルジオ・ミチェーリ/ルイス・バカロフ/カルロ・ヴェルドーネ/ジュリアーノ・モンタルド/ベルナルド・ベルトルッチ/ジュゼッペ・トルナトーレ

絶対音楽年表/応用音楽年表/掲載写真クレジット/謝辞/人名索引

■PROFILE
【著者】
エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)
1928年生まれ。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院でトランペットと作曲を学んだ。オーケストラの作曲家として出発し、レコード業界で活動したあと、演劇、ラジオ、テレビ、映画の音楽を手がけるなど、音楽の幅広い領域で活動を展開した。生涯に450以上の映画音楽と、100以上のオリジナル作品〈絶対音楽〉を発表した。2007年第79回アカデミー賞で、その功績を称えた名誉賞を受賞。2016年第88回アカデミー賞では、映画『ヘイトフル・エイト』(クエンティン・タランティーノ監督)の音楽で作曲賞を受賞した。2020年没。2021年にはその姿を追ったドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』(ジュゼッペ・トルナトーレ監督)が発表された。
公式サイト

アレッサンドロ・デ・ローザ(Alessandro De Rosa)
1985年生まれ。ギターを学んだ後、エンニオ・モリコーネの助言を受けて作曲を学ぶ。ボリス・ポレーナに師事。ハーグ王立音楽院修了。作曲家ならびに編曲家として、ロック・バンド“イエス”のジョン・アンダーソンに楽曲提供。現在、Amazon Audibleやスイス放送協会イタリア語放送局RSIにて、フリーランスの音楽家として活動している。
公式サイト

【訳者】
石田聖子(いしだ・さとこ)
1979年福岡県生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了、ボローニャ大学大学院博士後期課程修了。博士(学術、映画演劇学)。現在、名古屋外国語大学世界教養学部准教授。専攻はイタリア文学と映画。主な業績に『世界は映画でできている』(編著、名古屋外国語大学出版会、2021年)、「ピノッキオの身体をめぐって―〈ピノッキアーテ〉と視覚文化」(『イタリア学会誌』第69号)、訳書に『ウンベルト・エーコの世界文明講義』(ウンベルト・エーコ著、共訳、河出書房新社、2018年)、『海底バール』(ステファノ・ベンニ著、河出書房新社、2013年)などがある。

岡部源蔵(おかべ・げんぞう)
東京外国語大学入学後2000年よりローマ・La Sapienza大学文学部に学ぶ。ローマ大学在学中に、ペルージャ国立音楽院クラシックサックス科にも同時に籍を置き2007年同音楽院卒。2014年オランダ・ハーグ王立音楽院ジャズサックス科マスター課程修了。サックス奏者兼作曲家としてリーダープロジェクトOkabe Familyで『Disoriental』をはじめ四作のアルバムを発表。

〈以下公式インフォメーションより〉
 
★第35 回 東京国際映画祭 ガラ・セレクション特別上映 決定★

ジュゼッペ・トルナトーレ監督(『ニューシネマ・パラダイス』)が、映画音楽の巨匠、
故・エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫る圧倒的音楽ドキュメンタリー。


『モリコーネ 映画が恋した⾳楽家』
(原題:ENNIO)


日本公開日が1月13日(金)に決定!! 
タランティーノ、イーストウッドらが惜しみない賛辞。
〈傑作の名場面とともに、巨匠の伝説を紐解く〉


忘れない──。マエストロが遺した永遠のメロディ。
芸術の深淵を見た彼が、カメラの前で最後に語ったこととは──?
● 本編登場作品(全51登場作品のうち一部)
『荒野の用心棒』(64)、『革命前夜』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66)、『ウエスタン』(68)、『死刑台のメロディ』(71)、『1900年』(76)、『天国の日々』(78)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(84)、『ミッション』(86)、『アンタッチャブル』(87)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)、『Uターン』(97)、『海の上のピアニスト』(98)、『ヘイトフル・エイト』(15) など

● 出演著名人(一部)
クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズ、ダリオ・アルジェント、テレンス・マリック、ブルース・スプリングスティーン、ベルナルド・ベルトルッチ、ジェイムズ・ヘットフィールド、クインシー・ジョーンズ など
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』
原題:Ennio/157分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:前島秀国
出演:エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノほか

公式HP:映画『モリコーネ 映画が恋した⾳楽家』

© 2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras
2023年1月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、
Bunkamura ル・シネマ
ほか全国順次ロードショー

エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』

公演概要
★⽇時
・11⽉5⽇(⼟)16:00開場/17:00開演
・11⽉6⽇(⽇)【昼】11:00開場/12:00開演 【夜】15:30開場/16:30開演
★会場:東京国際フォーラム・ホールA
★オフィシャルサイト:エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』

商品詳細
エンニオ・モリコーネ
『モリコーネの秘密』


Amazon Music・MP3(2020/11/6)¥2,500
CD(2020/11/6)¥3,080
商品詳細
エンニオ・モリコーネ
『モリコーネ 60』


Amazon Music・MP3(2016/11/11)¥1,500
CD(2016/11/11)¥3,000
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