ナザレスのオリジナル・リード・シンガー、ダン・マッカファーティーが76歳で死去

スコットランド出身のハード・ロック・バンド、ナザレス（Nazareth）のオリジナル・リード・シンガー、ダン・マッカファーティー（Dan McCafferty：画像左端）が11月8日、76歳で死去しました。

オリジナル・ベーシストのピート・アグニューが、バンドのSNSで訃報を発表しています。

「ダンが今日の12時40分に亡くなりました。
これは僕がこれまでに発表しなければならなかった最も悲しい知らせです。マリアンと家族は、素晴らしい愛する夫と父を失い、僕は親友を失い、世界は史上最も偉大なシンガーの一人を失いました。今はあまりにも動揺していて、これ以上何も言えません。ピート」

マッカファーティーは、1946年にスコットランドのダンファームリンで生まれ、1968年に地元のバンド仲間だったアグニューとギタリストのマニー・チャールトン、ドラマーのダレル・スウィートとナザレスを結成しました。「ナザレス」は、ザ・バンドが同年リリースした「The Weight」の歌詞に登場するペンシルヴェニア州の町名に因んでいます。

ナザレスは、1971年にデビュー・アルバム『Nazareth』を発表した後、ディープ・パープルのツアーで前座を務め、1973年にロジャー・グローヴァーがプロデュースしたサード・アルバム『Razamanaz』で大ブレイクしました。

1975年には、6作目のアルバム『Hair of the Dog』からパワー・バラード「Love Hurts」（エヴァリー・ブラザーズのカヴァー）が大ヒットし、このアルバムがバンドの代表作になりました。バンドはその後もアルバムのリリースとツアーを続け、今年4月に25作目のスタジオ・アルバム『Surviving the Law』をリリースしています。

なお、マッカファーティーは、バンドの大ヒット曲「Broken Down Angel」や「Bad Bad Boy」を共作し、45年間バンドとツアーを行なっていましたが、2013年に慢性閉塞性肺疾患（COPD）のためツアーから引退しました。しかしながら、ナザレス2014年のアルバム『Rock’n’Roll Telephone』まで参加し、2019年には3作目のソロ・アルバム『Last Testament』をリリースしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。