米R&Bグループ、ザ・ウィスパーズのゴーディ・ハーモンが79歳で死去

ザ・ウィスパーズ、最上段がゴーディ・ハーモン。

米R&Bグループ、ザ・ウィスパーズ（The Whispers）の創設メンバー、ゴーディ・ハーモン（Gordy Harmon）が1月5日、79歳で死去しました。

家族が訃報を発表しており、ハーモンはロサンゼルスの自宅にて、就寝中に亡くなったそうです。

またウィスパーズのインスタグラムには、次のように綴られています。
「ウィスパーズの創設メンバーの一人、元メンバーの訃報を悲しんでいます。私たちの思いと祈りはご家族と共にあり、彼の思い出と貢献は決して忘れられません」

ハーモンは1963年、マーカス・ハトソン、ニコラス・コールドウェル、そして双子の兄弟ウォレス＆ウォルター・スコットとロサンゼルスでウィスパーズを結成し、グループは1966年にスライ・ストーンからサンフランシスコに招待された後、ベイエリアに拠点を移しました。

ウィスパーズは、70年代初期までにシングル「The Time Will Come」や、「Seems Like I Gotta Do Wrong」などをリリースしましたが、大きな注目を集めるには至らず、ハーモンは1973年に運転事故により喉頭を痛め、脱退を余儀なくされました。

グループはハーモンの在籍中に3枚のアルバム『Planets of Life』（1970年）、『Life and Breath』（1973年）、『The Whispers’ Love Story』（1973年）をリリースし、ハーモンの脱退後、後任のリーヴェイル・ディグリーが参加したグループは、1979年のディスコ・ナンバー「And the Beat Goes On」や、1987年の「Rock Steady」などがNo.1ヒットになりました。

なお、ウィスパーズは2014年に「R&B音楽の殿堂」入りを果たしていますが、創設メンバーのマーカス・ハトソンが2000年に前立腺ガンのために他界、2016年にはニコラス・コールドウェルが心不全により他界しており、現在は双子のウォレスとウォルター、ディグリーの3人で活動を続けています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。