60年代を代表するR&Bシンガー、チャック・ジャクソンが85歳で死去

1937年にノースカロライナ州で生まれたジャクソンは、サウスカロライナ州で育ち、13歳の時にペンシルヴェニア州ピッツバーグに移住しました。

1957年から1959年まで、ドゥー・ワップ・グループのデル・ヴァイキングス（The Del-Vikings）で活動した後、ソロ・アーティストとしてレコード契約を結び、ジャクソンとルーサー・ディクソンが共作した1961年のデビュー・シングル「I Don’t Want to Cry」が、R&Bチャートのトップ5にランク・インしました。

翌1962年には、バート・バカラックとボブ・ヒリアードが共作した「Any Day Now」をカヴァーし、R&Bチャートの第2位を記録した同曲は、ジャクソンの代表曲になりました。不動の人気を得たジャクソンは、60年代の終わりにモータウン・レコードと契約しましたが、モータウンからのリリースは数曲しかチャート入りせず、その後ABCやオール・プラチナム、EMIアメリカなどと契約したものの、ヒットには恵まれませんでした。

ジャクソンは1998年、ディオンヌ・ワーウィックとデュエットした「If I Let Myself Go」をリリースし、高評価を得た同曲は、ガヴィン・アダルト・コンテンポラリー・チャートで19位を記録。続いて発表した「What Goes Around, Comes Around」も同チャートで13位にランクインしました。

なお、ジャクソンの曲のいくつかは、後に他のアーティストがカヴァーしており、1962年の「I Keep Forgettin'」は、1982年にマイケル・マクドナルドが、1984年にデヴィッド・ボウイがカヴァーし、前者のヴァージョンが大ヒットしました。

ジャクソンは2015年、「R&B音楽の殿堂」入りを果たしています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。