短期集中連載:クイーン 栄光の7デイズ ⑦ 10月11日 DJケニー・エヴェレットが「ボヘミアン・ラプソディ」を初オンエア

クイーンの新刊書籍『クイーン グレイテスト・デイズ 366日の記憶』は本日発売です! 48年前のちょど今頃彼らは初めての来日。それを記念し同書よりお送りしている、短期集中連載「クイーン 栄光の7デイズ」ももう6日め(第7回)となります。今日のテーマは「10月11日」、初来日を終え半年ほど経った1975年のこの日、彼らにはいったい何が……?
クイーン 栄光の7デイズ ⑦

1975年10月11日(土曜日)、DJケニー・エヴェレットが「ボヘミアン・ラプソディ」を初オンエア

クイーンのメンバーは、アルバム「オペラ座の夜」の先行リード・シングルに「ボヘミアン・ラプソディ」を推した。当時のヒット・シングルの長さは3分前後。一方、この曲が5分弱。これだけ長いとラジオでオンエアされないとレコード会社は猛反対。この経緯は映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも描かれた通り。

ここでフレディは思い切った行動に出る。ともだちのラジオDJ、ケニー・エヴェレット(写真右から二人め)に「ボヘミアン・ラプソディ」の試聴盤(曲名が盤面に手書きで書かれたもの)を渡す。絶対にラジオでかけちゃダメと。自分がイイと思えば誰よりも先にかけたがるのがラジオDJというもの。案の定、ケニーは約束(!?)を破って自分の番組でこの夜、2回。翌日も2回オンエアした。「キラー・クイーン」以来のクイーンの新曲が初めてラジオでオンエアされたのだ。リスナーの反響は凄まじく、レコード会社にシングルの発売日の問合せが殺到した。リスナーやファンの要望は神の声。あれほどリリースに反対したEMIはあっさりシングル発売に舵を切る。今や「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンの代表曲のひとつになったが、フレディのゲリラ的な奇策がなければ、ここまで認知される曲にはなってなかったかもしれない。ちなみにリード・シングルは他に「預言者の唄」も候補に上がっていたそうだ。シングル「ボヘミアン・ラプソディ」はイギリスで同年10月31日(日本:12月21日)にリリースされる。
 
石角隆行(クイーン研究家)
クイーン グレイテスト・デイズ 366日の記憶

クイーン グレイテスト・デイズ 366日の記憶

2,200円

クイーンの最新書籍『クイーン グレイテスト・デイズ 366日の記憶』は4月25日発売。SHINKO MUSIC RECORDS SHOPでは、購入特典として表紙と同デザインのクリアファイル(A4サイズ)付きで販売します。ぜひお買い求めください!

※通常版の場合、アマゾン経由になりますので送料は無料です。
『クイーン詩集 完全版』

クイーン詩集 完全版

3,300円

山本安見(訳)
クイーン 誇り高き闘い

クイーン 誇り高き闘い

3,520円

ジャッキー・スミス/ジム・ジェンキンズ(著)
田村亜紀(訳)
クイーン 輝ける日々の記憶 浅沼ワタル写真集

クイーン 輝ける日々の記憶 浅沼ワタル写真集

通常盤:3,300円
SMRS直販・特典付:3,300円 送料として別途650円
この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

クイーン 華麗なる世界 UPDATED EDITION

クイーン 華麗なる世界 UPDATED EDITION

4,000円
QUEEN in JAPAN

QUEEN in JAPAN

2,200円
『フレディ・マーキュリー ⾃らが語るその⼈⽣』

フレディ・マーキュリー ⾃らが語るその⼈⽣(通常版)

2,750円
MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN

MUSIC LIFE 特集●ブライアン・メイ/QUEEN

3,190円

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

ページトップ