KISS、1975年放送の『The Midnight Special』から「She」のパフォーマンス映像公開

70年代～80年代初頭に米NBCで放送された音楽番組『The Midnight Special』がYouTubeチャンネルを開設し（4月14日MLCニュース）、KISSが1975年11月28日の番組で披露した「She」のパフォーマンス映像を公開しました。

KISSは、同年7月の番組に初出演した際、1974年のデビュー・アルバムから「Deuce and Black Diamond」を披露し、2度目の出演となった上記の番組では、再び「Deuce and Black Diamond」を演奏したほか、1975年のサード・アルバム『Dressed to Kill』（邦題『地獄への接吻』）から、「She」のパフォーマンスも披露しました。「She」のパフォーマンスは、アルバム・ヴァージョンよりも3分長い7分におよぶもので、大掛かりではないもののパイロの演出もありました。

なお、「She」の映像開始から5分50秒後、エース・フレーリーが両手でギターをタッピングしており、フレーリーは後に『ギター・ワールド』誌のコラムで、次のように語っていました。

「ジーンがヴァン・ヘイレンを発掘した訳だけど、俺はエディ・ヴァン・ヘイレンがマディソン・スクエア・ガーデンのピットに座り、俺のタッピングを見ていたのを覚えてるんだ。エディが俺の真似をしたとは言わないけど、俺がエディの真似をしてないのは明らかさ。俺は、長年の実験から習得したんだから」

またフレーリーは、2011年の回顧録『No Regrets』で、次のように綴っています。
「70年代にTV出演したバンドの大半は、ライヴ演奏よりも安全だからと、録音した音楽を使って口パクで歌っていた。だがKISSは違い、NBCの『The Midnight Special』に出演した時も生で演奏した。KISSはスペクタクルなライヴ・バンドだから、パフォーマンスを偽造しても意味がなかった」