元ダイアー・ストレイツのギタリスト、ジャック・ソンニが68歳で死去

80年代にダイアー・ストレイツのリズム・ギタリストを務めたジャック・ソンニ（Jack Sonni）が8月30日、68歳で死去しました。

ダイアー・ストレイツがSNSで訃報を伝えていますが、死因は発表されていません。

1954年にペンシルヴェニア州で生まれたソンニは、幼少期からピアノとトランペットを習い、14歳でギターを弾き始め、ハートフォードの音楽学校を卒業した後、ギタリストのエリオット・ランドールに師事し、1976年からニューヨークで音楽キャリアをスタートさせました。

1978年にマンハッタンのギター・ショップでダイアー・ストレイツのメンバーと出会ったソンニは、1984年にバンドのレコーディング・セッションに参加し、彼がギター・シンセサイザーを演奏した「The Man’s Too Strong」が、1985年のアルバム『Brothers in Arms』に収録されました。

同年、アルバムのツアーや、ライヴ・エイドにも参加したソンニは、バンドの「もう一人のギタリスト」として知られるようになりましたが、翌1986年4月26日にシドニーで行なわれた「Brothers in Arms」ツアーの最終公演が、バンドと共演した最後のパフォーマンスになりました。

その後は他のミュージシャンと活動していましたが、1988年に双子の娘が誕生したことを機にステージから引退し、マーケティング担当の重役として新たなキャリアをスタートさせました。

しかしながら2017年以降は、自身が70年代に結成したザ・レイジャー・クラス（The Leisure Class）と再び演奏するようになり、また近年では、ダイアー・ストレイツのプロジェクトDSL（ダイアー・ストレイツ・レガシー）で元メンバーらと共演し、9月15日に開幕するDSLのツアーにも参加する予定でした。

安らかなる眠りをお祈りいたします。