ブロンド・レッドヘッド、今週発売の新作より2枚のシングル同時リリース、それに付随するショート・フィルムも公開

ブロンド・レッドヘッドのニュー・アルバム『シット・ダウン・フォー・ディナー』はいよいよ今週、9月29日発売となります。それを前に2枚のシングルを同時リリース、またそれと関連したショート・フィルムも公開されました。
〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ブロンド・レッドヘッド、9月29日にセクション1から発売されるニュー・アルバム『シット・ダウン・フォー・ディナー』より、2枚のニュー・シングル「Sit Down For Dinner Pt.1」「Sit Down for Dinner Pt.2」と、それに付随するショート・フィルムを公開。
ブロンド・レッドヘッド(Blonde Redhead)は、9月29日にセクション1(section1)から発売されるニュー・アルバム『Sit Down For Dinner』より、2枚のニュー・シングル「Sit Down For Dinner Pt.1」「Sit Down for Dinner Pt.2」と、それに付随するショート・フィルムを公開した。ブロンド・レッドヘッドの長年のコラボレーターであるセバスチャン・ムリナースキ(Sebastian Mlynarski)が監督したフィルム『Sit Down For Dinner(Pts. 1 & 2)』は、歴史的なニュース・クリップと結成メンバーのカズ・マキノ(Kazu Makino)、アメデオ・パーチェ(Amedeo Pace)、シモーネ・パーチェ(Simone Pace)の映像をコラージュしている。ジョーン・ディディオン(Joan Didion)が2005年に発表した悲嘆の回顧録『The Year of Magical Thinking』の一節と、マキノ自身が遠く離れた日本にいる両親のことを振り返ったことがきっかけとなり、『Sit Down For Dinner』と2曲のタイトル・トラックは、私たちの誰もが一瞬にして人生が変わってしまうかもしれないという、重く遍在する感覚を呼び起こす。そして、ディディオンのセリフの中で、特にこのアルバムのタイトルにふさわしい一節がある。「人生はすぐに変わる。人生は一瞬で変わる。夕食に座れば、あなたの知っている人生は終わる」

「“Sit Down for Dinner” は日記のように書かれていて、告白的なものだと思う。“Part 1” は、私が離島に住んでいて、何をすべきか考えているところから始まる。“Part 2” は、ディディオン氏の文章からインスピレーションを受けながら、私が母と父に手紙を書いている。死と運命、そしていつどのように終わりが来るのかわからないまま人生を歩むことについて触れている(哀れみはない)。アップリフティングな音楽の上に、かなり恐ろしい思いを書き留めることができたことに興奮している。私が何を歌っているのか、想像もつかないと思う」とマキノは加える。

「『Sit Down For Dinner』のために作ったフィルムのインスピレーションは、カズとの長い会話だった。私たち2人にとって、見かけによらないシンプルなヴィジュアルを作ることが重要だった。彼女は、この曲の一部は友人の死を悼んで書かれたものだと教えてくれた。私たちは、エゴの死、愛する人の死、理想の死など、一生のうちに経験するさまざまな種類の死について話した。文化的な見地からは、男らしさの死について多くの議論があるので、私たちはそれにも興味を持った。私は紛争や政治的反乱、スポーツの映像に目を向けた。勝利には敗北があり、勝利者には敗者がいる。私たちは常にその両方だと思う。勝利して死ぬ人もいれば、好きなことをして死ぬ人もいる。でも、好きなテレビ番組の前で夕食の準備をしてから死ぬ人もいるかもしれない」とムリナースキは語る。
●カズ・マキノ(Kazu Makino)、シモーネ・パーチェ(Simone Pace)、アメデオ・パーチェ(Amedeo Pace)によるロック・トリオ、ブロンド・レッドヘッド(Blonde Redhead)は、2023年9月29日にセクション1(section1)からリリースされるニュー・アルバム『Sit Down for Dinner』をリリースする。ニューヨーク市、アップステート・ニューヨーク、ミラノ、トスカーナで5年間をかけて書かれ、レコーディングされた『Sit Down for Dinner』は、完璧な構成を持ち、繊細さと明晰さ、そして決意がこもった作品だ。アルバム全体を通して、控えめでありながら直感的なメロディが、大人になってから避けられない葛藤(永続的な関係におけるコミュニケーションの断絶、どちらに向かえばいいのか悩むこと、夢を持ち続けること等)を描いた歌詞に箔をつける。2020年春、マキノはジョーン・ディディオン(Joan Didion)が2005年に発表した回想録『The Year of Magical Thinking』の、食卓で夫の急死を目撃したときの衝撃的な体験を振り返る一節に出会う。パンデミック初期の不安の中、遠く離れた日本にいる自分の両親のこと、当時失われてしまった家族と夕食を共にする儀式のこと、そして、私たちの誰もが一瞬にして人生が変わってしまうというヘヴィだが遍在する感覚について、マキノは考えていた。そして、この作品には、「Life changes fast. Life changes in the instant. You sit down to dinner and life as you know it ends.(人生は急速に変化する。人生は一瞬で変わる。御存知の通り、夕食の席で人生が終わる)」という、アルバムのタイトルにもなっている一節が存在する。同時に、このアルバムはパーチェ兄弟にとっては、別の響きを持つものでもある。文化的に、夕食は彼らにとって譲れない家族の儀式であり、トリオはリハーサル中やツアー中にそれを実行した。「多くの人は、パッと食べたり、TVの前で食べたり、(夕食を)あまり気にしていないでしょう。確かに、それでもいいと思う。でも、この時間は、僕達にとっては、腰を落ち着けてお互いの時間を過ごすためのものだ」とシモーネは語る。『Sit Down for Dinner』は綿密で没入感のある作品だ。それは、ブロンド・レッドヘッドが30年以上にわたる活動の中で磨き上げてきた独自の内部論理の証で、持続的な一体感によって特徴付けられるものだ。彼らは絶えず前進し、成長し、「今」以外のどの時代にも決してとらわれない。

●ブロンド・レッドヘッドは1993年にニューヨークで結成されたロック・バンドだ。メンバーはカズ・マキノと双子のパーチェ兄弟(シモーネとアメデオ)で、スメルズ・ライク(Smells Like)より、1994年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリース。タッチ・アンド・ゴー(Touch and Go)からの3枚のアルバムを経て、2004年に6枚目のアルバム『Misery Is a Butterfly』を4ADよりリリース。以降、『23』(2007年)、『Penny Sparkle』(2010年)とアルバムはコンスタントに各国のチャートにランクインし、高い評価を得るようになる。2014年には9枚目のアルバム『Barragán』をコバルト(Kobalt)よりリリース。

■More info:Big Nothing

【アルバム情報】
2023.9.29 ON SALE[世界同時発売]

ブロンド・レッドヘッド『シット・ダウン・フォー・ディナー』
Blonde Redhead/Sit Down For Dinner

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
S003-2J[CD/国内流通仕様]世界同時発売、解説付
商品詳細
ブロンド・レッドヘッド
『シット・ダウン・フォー・ディナー 』


Amazon Music・MP3( SEP 29 2023)¥1,800
CD(2023/9/29)¥2,750
1. Snowman
2. Kiss Her Kiss Her
3. Not for Me
4. Melody Experiment
5. Rest of Her Life
6. Sit Down for Dinner Pt 1
7. Sit Down for Dinner Pt 2
8. I Thought You Should Know
9. Before
10. If
11. Via Savona
商品詳細
ブロンド・レッドヘッド
『Blonde Redhead』


Amazon Music・MP3(JUL 19 1994)¥1,200
商品詳細
ブロンド・レッドヘッド
『Melody of Certain Damaged Lemons』


CD(2000/6/6)輸入盤
Amazon Music・MP3(JUN 06 2000)¥1,600
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