スフィアン・スティーヴンス、10/6発売の新作『ジャヴェリン』よりサード・シングル「A Running Start」公開

スフィアン・スティーヴンス新作『ジャヴェリン』は明後日10月6日発売。それを目前に控えサード・シングル「A Running Start」が公開されました。

〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

スフィアン・スティーヴンス、10月6日発売のニュー・アルバム『ジャヴェリン』より、サード・シングル「ア・ランニング・スター)」を公開。
今週金曜日、スフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)は待望のニュー・アルバム『Javelin』をリリースするが、本日、アルバム・リリース前の最後のシングル「A Running Start」と、アルバムに付属するアートとエッセイからなる48ページのブックレットを初公開する。

『The New York Times』曰く、『Javelin』に収録されている10曲は、「フォーキーに始まるが、そのままでいることはほとんどなく、膨らみやうねりを持つ」。それはスティーヴンスのキネティックなアコースティック・ギターで始まる「A Running Start」ではっきりとわかる。ハナー・コーエン(Hannah Cohen)、ミーガン・ルイ(Megan Lui)、ネデル・トリージ(Nedelle Torrisi)iのヴォーカルを除いて、この曲で聴かれるすべての音はスティーヴンス自身が演奏している。

全てがスティーヴンスによりクリエイトされたアルバムに付属する48ページのアートとエッセイ集には、綿密なコラージュ、カットアップされたカタログ・ファンタジー、パフペイントのワード・クラウド、反復するカラー・フィールドなどが含まれている。10篇の短いエッセイは、彼を形成してきた愛と喪失、ひいてはこれらの曲を垣間見せてくれる。アート作品の一足早いプレビューは「Document Journal」、スティーヴンスのエッセイの一部は「An Other Magazine」で見ることが出来る。また、ブックレットの全容はこちらで見ることができる。

〈プロフィール〉
スフィアン・スティーヴンスは1975年にデトロイトで生まれ、ミシガン州で育った。幼少期はデトロイト・ウォルドーフ・スクール(Detroit Waldorf School)に通い、一時期はインターロッケン・アーツ・アカデミー(Interlochen Arts Academy)で学ぶ。ホープ・カレッジ(Hope College)で学士号を、ニューヨークのザ・ニュー・スクール(The New School)で修士号を取得した。彼の最初の楽器はリコーダーで、ウォルドーフ・スクール在学中にプレイ。ピアノは独学である。自身の大半の作品は、セルフ・エンジニアリング、セルフ・プロデュース、セルフ・ミックス。ニューヨークへ移った当初は、グラフィックデザイナーとして長年プロとして働いていた為、多くのアルバムのデザイン、レイアウト、オリジナル・フォントも手掛けている。スフィアンの音楽カタログの大部分は、継父であるローウェル・ブラムス(Lowell Brams)が設立し、スフィアンとローウェルが共同経営するアズマティック・キティ・レコーズからリリースされている。スフィアンは、チャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)の「Firefly」という曲の中で言及され、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)はアルバム『To Pimp A Butterfly』の収録曲「Hood Politics」で、アルバム『Carrie & Lowell』収録のスフィアンの曲「All for Myself」をサンプリング。スノウ・パトロール(Snow Patrol)の曲「Hands Open」では、スフィアンと彼の曲「Chicago」についての言及がる。また、ザ・ルーツ(The Roots)のアルバム『Undun』では、スフィアンがピアノで彼の曲「Redford」をプレイ。デヴィッド・バーン(David Byrne)は、絶賛された著書の中でスフィアンのアルバム『The BQE』を引用している。

■アルバム情報
[2023.10.6 ON SALE]

今世紀で最も魅力的なソングライターの1人、スフィアン・スティーヴンスの新作が完成。生涯の感情が織り込まれた傷と希望の情景『ジャヴェリン』、リリース。

スフィアン・スティーヴンス『ジャヴェリン』
Sufjan Stevens/Javelin

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
AKR171JCD[CD/国内流通仕様]
世界同時発売、解説/歌詞/対訳付、48Pアート・エッセイ集付(エッセイ訳付)

商品詳細
スフィアン・スティーヴンス
『Javelin』


Amazon Music・MP3(OCT 06 2023)¥1,600
1. Goodbye Evergreen
2. A Running Start
3. Will Anybody Ever Love Me?
4. Everything That Rises
5. Genuflecting Ghost
6. My Red Little Fox
7. So You Are Tired
8. Javelin(To Have And To Hold)
9. Shit Talk
10. There’s A World
●アズマティック・キティ(Asthmatic Kitty)は、10月6日にスフィアン・スティーヴンス(Sufjan Stevens)のニュー・アルバム『Javelin』をリリースする。『Javelin』は、2020年の『The Ascension』に続くヴォーカル入りのソロ・アルバムで、2015年の『Carrie & Lowell』以来となる完全なシンガー・ソングライター・モードでの作品だ。アルバム全体、また、収録される1曲1曲の中にまでも、スティーヴンスの25年のキャリアが完全に詰まっており、彼のこれまでの全てのアプローチの架け橋となる傑作だ。『Javelin』は、時折、大所帯でのアルバム制作のような雰囲気を持っているが、それは明らかに違う。確かに、70年代のロサンゼルスのスタジオの豪華さが感じられるところもあるが、ここにあるほとんど全てのサウンドは、スティーヴンスが1人で自宅において作り上げたものだ。また、エイドリアン・マリー・ブラウン(adrienne maree brown)、ハナー・コーエン(Hannah Cohen)、ポリーヌ・ド・ラサス(Pauline Delassus)、ミーガン・ルイ(Megan Lui)、ネデル・トリージ(Nedelle Torrisi)といった親しい友人たちが多くの曲でハーモニーを奏で、ブライス・デスナー(Bryce Dessner)は「Shit Talk」でアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターを弾いている。もちろん、ニール・ヤング(Neil Young)が優しく神秘的なアルバムのクローズ「There's A World」を書いた。『The New York Times』が「絶望の叫びと救済への祈り」と絶賛した『The Ascension』では、華麗でありながら切迫したエレクトロニクスを駆使して、スティーヴンスはその瞬間を整えた。対して『Javelin』は、セルフポートレートのように始まり、細部まで描かれていながらもプレインである。これは、スティーヴンスにとって最も親密な作品であり、『Seven Swans』や『Carrie & Lowell』を思い起こさせる。『Javelin』の曲はどれも小さく始まる。ポツポツとしたアコースティック・ギターの音、蓋をしたピアノのパタパタという音、滝のようなキラキラしたアルペジオ。これらの小さな音は、『Javelin』におけるスフィアン・スティーヴンスの告白の呼びかけであり、親友に送る招待状だ。そしてもちろん、今世紀最も魅力的なソングライターの1人であるスフィアンのキャリアを貫く、ソフトでありながら力強い魅力的な歌声が、そこには存在する。その声は、まるでこれから分かち合おうとしている傷と希望の情景そのものが、何十年にもわたりスフィアンに刺激をあたえてきたかのようだ。『Javelin』では、音楽的な広がりと感情的な広がりが対になっており、この42分間だけでなく、1曲の中にも一生分の感情が織り込まれている。スフィアンのエモーショナルな世界観は『Javelin』の隅々にまで浸透しており、アルバムに付属している48ページのアート・エッセイ集は圧巻である。綿密なコラージュ、カットアップされたカタログ・ファンタジー、パフペイントされたワード・クラウド、反復するカラー・フィールドの数々により、スフィアンは一見カオスに見えるものから秩序を構築し、その逆もまた然りである。その中ほどには、面白かったり、悲劇的だったり、痛ましかったり、鈍感だったり、明確だったりする、スティーヴンスによる10編の短いエッセイが収められている。そこから、彼自身、ひいてはこれらの楽曲を形成してきた愛と喪失を垣間見ることができる。『Javelin』では、あなたが最もよく知るスフィアンが戻ってきた。スフィアンは、私たちが自分自身をより完全に見ることができるよう、苦悩しながらも美しい彼自身をこの作品で垣間見せてくれるのだ。

■JAVELIN CREDITS
All songs by SUFJAN STEVENS  ©2023 Sufjan Stevens Music / ASCAP
Except “There’s a World“ by NEIL YOUNG ©1972 Silver Fiddle Music, Hipgnosis Side A

・SUFJAN STEVENS: performs everything except—
・ADRIENNE MAREE BROWN: additional vocals on “Will Anybody Ever Love Me?“ “Everything That Rises“ “Genuflecting Ghost“ “My Red Little Fox“ “So You Are Tired“ and “Javelin (To Have And To Hold)“
・NEDELLE TORRISI: additional vocals on “A Running Start“
・PAULINE DELASSUS: additional vocals on “Shit Talk“
・BRYCE DESSNER: additional acoustic and electric guitars on “Shit Talk“
・MEGAN LUI and HANNAH COHEN: additional vocals on “Goodbye Evergreen“ “Will Anybody Ever Love Me?“ “Everything That Rises“ “My Red Little Fox“ “So You Are Tired“ “Javelin (To Have And To Hold)“ “Shit Talk“and “There’s A World“

This album was recorded, engineered, arranged, produced and mixed by SUFJAN STEVENS
Mastered by HEBA KADRY, NYC
Vinyl mastering by JOSH BONATI

All original artwork, photography, typography, layout and design by SUFJAN STEVENS

©2023 ASTHMATIC KITTY RECORDS

■DISCOGRAPHY
・A Sun Came (1999)
・Enjoy Your Rabbit (2001)
・Michigan (2003)
・Seven Swans (2004)
・Illinois (2005) - Certified Gold USA
・The Avalanche (2006)
・The Age of Adz (2010)
・Carrie & Lowell (2015) - Certified Gold UK
・The Ascension (2020)
・Convocations (2021) (five-volume collection)

■COLLABORATIONS:
・Planetarium (2017) with Bryce Dessner, Nico Muhly, and James McAlister
・Call Me By Your Name:OST (2017) with Various Artists
・The Decalogue (2019) with Timo Andres
・Aporia (2020) with Lowell Brams
・A Beginner's Mind (2021) with Angelo De Augustine
・Reflections (2023) with Timo Andres and Conor Hanick

■More info:Big Nothing
商品詳細
Devendra Banhart
『Ma』


Amazon Music/MP3(SEP 13 2019)¥1,500
CD(2019/9/13)輸入盤
商品詳細
デヴェンドラ・バンハート 
『Mala』


CD(2013/3/12)輸入盤
商品詳細
デヴェンドラ・バンハート 
『Cripple Crow』


Amazon Music/MP3(SEP 12 2005)¥1,500
CD(2006/1/28)輸入盤
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