天才ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴのドキュメンタリー映画本日公開。アフタートーク・イベント開催も決定

天才ジャズ・トランぺッター、ロイ・ハーグローヴ最後の1年間の姿を捉えたドキュメンタリー映画が本日より公開です。各界著名人から絶賛のコメントもあり。ぜひ劇場でご覧ください。

〈以下、メイカー・インフォメーション〉

天才ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴのドキュメンタリー映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』が本日より公開。TOHOシネマズ シャンテにてアフタートーク・イベントの開催も決定。アーティストから絶賛のコメントも到着。

ジャズの伝統を守りつつも、R&B/ヒップホップにも影響を与えた天才ジャズ・トランペッター、ロイ・ハーグローヴ。49歳で急逝した人生最期の夏に密着したドキュメンタリー映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』が、本日17日(金)TOHOシネマズ シャンテほかにて劇場公開がスタートした。

10代でプロ・デビューし、ジャズの伝統を受け継ぐ正統派かつエネルギッシュなプレイで、瞬く間にシーンの寵児となったトランペット奏者。若くしてソニー・ロリンズ、ハービー・ハンコックなどの巨匠に起用される一方、自身のバンドを率いて活躍。さらに、エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、クエストラヴ、モス・デフ(ヤシーン・ベイ)など、同世代のR&B/ヒップホップのアーティストと交流し、“ネオソウル” と呼ばれた新しいブラック・ミュージックの潮流の創出に貢献した。そして、プロジェクト「RHファクター」では、ジャズとR&B/ヒップホップを本格的に繋ぐ先駆者となり、ロバート・グラスパーに連なる現代ジャズ・シーンの礎を築いた。

華やかなキャリアの一方、その生涯は病と隣り合わせで、晩年は腎障害により透析治療を受けながらの活動だった。本映画は、人生最期となった2018年夏のヨーロッパ・ツアーに密着。体調が万全でない中、ステージで命を燃やすようにトランペットを演奏する壮絶な姿が克明に描かれている。また、ロイ自身の口からだけでなく、前述のアーティストをはじめとする彼と親しかった数々の音楽仲間たちの貴重な証言が綴られている。このたび日本で世界初のロードショー上映が実現した。

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ロイ・ハーグローヴの音楽は、ジャズのみならず、ジャンルを越えて音楽シーンに影響を与えているが、作品を一足早く観たアーティストからの絶賛のコメントが公開された(五十音順・敬称略)。

●黒田卓也(トランペット奏者)
知っていたことも多かったですが、実際にロイの口からさまざまな苦悩や彼を取り巻く人間関係を話している姿が映し出されているのがとても印象的でした。

音楽を愛し音楽の神に愛された男の壮絶な人生が詰まった映画でした。

●坂本美雨(ミュージシャン)
“命のある限り” ──そう本能的に感じる音だ。一瞬で激しくきらめいて消えていく雷のような演奏。形のないもの、手を伸ばしてもつかめない美しいものを追い求め、毎晩ステージで生み出しては去っていく。しかし残ったものもある。それは彼を愛した人々の中に形のないものとして生きている。
 

●タブゾンビ(SOIL & "PIMP” SESSSIONS)

ロイのトーンは永遠に僕らのハートを揺さぶるんだ。
彼がジャズレジェンドとなる礎の背景と美しい魂の戦いの歴史がここにある。
わたしはこれを何度も観るだろう。

●TOKU(ヴォーカリスト/フリューゲルホーン奏者)
自分が何をやるべきかを常に行動で表していたロイ。
この映画にはそのロイの熱い思いが表現されていて、数々のロイとの思い出とともに改めて心を揺さぶられました。
Love you Roy!

●NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)
スタイリッシュでカッコいいトランペッターでした。
彼がデビューして間もなくLIVEを観に行って目の前で生音にノックアウトさせられました。
あの美しい旋律の裏の私生活が垣間見える生々しいまでのドキュメンタリーです。

●馬場智章(サックス奏者)
ニューヨークのセッションでロイと一緒に演奏し、彼の音楽への愛とリスペクトを身をもって体感し、たくさん勉強させていただきました。

ロイのリアルな言葉と音をぜひ劇場で浴びてください。

●藤原さくら(シンガー・ソングライター)
美しいと思ったものを音楽にしたいと瞳を閉じて彼が言う。
まぶたの裏には
彼だけに見える世界が広がって
音楽を聴くと彼の清らかな宇宙に
少しだけ触れられる気がする。

●ルイス・バジェ(トランペット奏者)
最後となるツアーで、病を押してのステージや若手ミュージシャンとの明け方までのジャム・セッションで身体も魂も絞りながらも伝えた彼の音楽への愛が、偉大なトランペッターの死を早めてしまったのかもしれない。

けれど、彼が残した「音楽、愛やその柔軟で革新的なスタイル」は、自分を含めた次世代トランペッターに影響を与え続け生きていくのだろう。
 

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尚、本作の劇場公開を記念して、映画の劇中に登場する楽曲を中心にセレクトしたサウンドトラック的ベスト・アルバム『ソングス・オン・HARGROVE』が発売中である。

11月24日(金)、25日(土)にはTOHOシネマズ シャンテにて、ジャズ・ピアニストの海野雅威(うんのただたか)を迎えた上映後のアフタートーク・イベントの開催も決定した。海野雅威は2008年にニューヨークへ移住し、2016年にロイ・ハーグローヴ・クインテットの日本人初のレギュラー・メンバーに抜擢され、ロイが亡くなるまでの2年間、世界ツアーに同行した。劇中で描かれる2018年夏のヨーロッパ・ツアーにも参加しており、晩年のロイに最も近くで接してきたミュージシャンのひとりと言える。

海野の貴重なエピソードトークが聞けるイベントは、11月24日(金)、25日(土)のそれぞれ19:00~の上映回の終了後に開催(21:00~21:30予定)。両日とも、チケットは22日(水)深夜0時より、TOHOシネマズ シャンテのホームページにて予約受付が開始する。

TOHOシネマズ シャンテHP
■映画情報

『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』

原題:HARGROVE
出演:ロイ・ハーグローヴ、エリカ・バドゥ、ハービー・ハンコック、クエストラヴ、ソニー・ロリンズ、ウィントン・マルサリス、ヤシーン・ベイ、アントニオ・ハート、クリスチャン・マクブライド、フランク・レイシー、ジェラルド・キャノン、マーク・キャリー、ラルフ・ムーア、ロバート・グラスパー、ラッセル・エレヴァード、ウィリー・ジョーンズ三世、他

《ロイ・ハーグローヴ・クインテット》 アミーン・サリーム、ジャスティン・ロビンソン、エヴァン・シャーマン、海野雅威

監督:エリアン・アンリ
エグゼクティヴ・プロデューサー:エリカ・バドゥ 他
日本語字幕:落合寿和 2022年/アメリカ/107分
配給:Eastworld Entertainment/カルチャヴィル

©Hargrove Documentary LLC

オフィシャルHP

劇場リスト
■上映劇場(11/15付)

【北海道】 TOHOシネマズ すすきの 11/30(木)~

【東京】 TOHOシネマズ シャンテ 11/17(金)~
【東京】 kino cinema 立川高島屋 S.C.館 11/17(金)~
【東京】 吉祥寺プラザ 12/1(金)~

【神奈川】 kino cinema 横浜みなとみらい 11/17(金)~

【長野】 長野グランドシネマズ 11/17(金)~
【新潟】 シネ・ウインド 2024/1/20(土)~
【富山】 ほとり座 12/2(土)~
【静岡】 シネ・ギャラリー 12/8(金)~
【愛知】 伏見ミリオン座 11/24(金)~

【京都】 京都シネマ 11/17(金)~
【大阪】 TOHOシネマズ 梅田 11/17(金)~
【兵庫】 TOHOシネマズ 西宮OS 11/17(金)~

【島根】 松江東宝5 12/1(金)~
【岡山】 シネマクレール丸の内 12/1(金)~


【福岡】 kino cinema 天神 11/17(金)~

■順次公開

【福島】 まちポレいわき

【佐賀】 シアター・シエマ
【熊本】 Denkikan
【宮崎】 宮崎キネマ館
【鹿児島】 天文館シネマパラダイス
【沖縄】 桜坂劇場ホール

その他、全国順次公開
【アルバム情報】
●関連商品

映画の劇中に登場する楽曲を中心にセレクトしたサウンドトラック的ベスト・アルバム

『ソングス・オン・HARGROVE』

2023年11月8日(水)発売
CD:UCCU-1681
¥2,200(tax in)
商品情報
ロイ・ハーグローヴ
『ソングス・オン・HARGROVE』


CD(2023/11/8)¥2,200【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
CD(2023/11/8)¥2,200
1. アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー
2. オ・マイ・セェ・イェ
3. トランジション
4. ウナ・マス
5. ハードグルーヴ
6. ポエトリー feat. Qティップ&エリカ・バドゥ
7. マイ・シップ
8. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
9. レクイエム
10. ストラスブール/サン・ドニ
商品情報
ザ・ロイ・ハーグローヴ・クインテット
『イヤーフード』


Amazon Music・MP3(JAN 01 2008)¥1,650
商品情報
ロイ・ハーグローヴ
『ファミリー 』


CD(2022/11/23)¥1,382
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