クイーン+アダム・ランバート来日公演初日ライヴ・レポート&オフィシャル写真到着

©︎ Hiromichi Satoh
いよいよスタートしたクイーン+アダム・ランバートのジャパン・ツアー2024。初日は昨日2月4日(日)に名古屋で行なわれましたが、早速公式のライヴレポートとステージの写真が届きました。

〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
クイーン+アダム・ランバート来日公演初日ライヴレポート&オフィシャル写真到着。
2024年2月4日から開始となったクイーン+アダム・ランバートのジャパン・ツアー。合計4か所、5公演全てドームで行なわれる大規模ツアーの初日となった愛知県・バンテリンドーム ナゴヤで行なわれたコンサートのオフィシャル・レポートとライヴ写真が届きましたので、お送りいたします。
また、2月4日公演のセットリストはプレイリストとして公開されています。
文:村岡裕司(音楽評論家)
ザ・ラプソディ・ツアーと題したクイーン+アダム・ランバートのニュー・ツアーが、2月4日のバンテリンドーム ナゴヤを皮切りにスタート。初日となる名古屋公演のパフォーマンスは、まさにリヴィング・レジェンドによる壮大なロック美学を、余すことなく表現した2時間半(正確には2時間13分)だった。「マシーン・ワールド」からメドレー風にリンクさせて冒頭やショーの締めくくりで演奏されたおなじみの「RADIO GA GA」や、紅白歌合戦でも披露されて話題になった「ドント・ストップ・ミー・ナウ」を筆頭に、名曲やヒット曲30曲あまりを機関銃の如く披露して、これが夢なら醒めてほしくないぐらい楽しくて、時には涙が出てくるぐらいの感動的なステージだった。
バンテリンドーム ナゴヤは名古屋以外ではまだなじみが薄い呼称と思うが、元々親しまれていたナゴヤドームを命名権の関係で2021年から5年契約で新しい呼称にしたものである。前回のクイーンの名古屋公演(2020年1月30日)実施時はまだナゴヤドームと呼ばれていた。あれから丸4年ぶりの名古屋のステージとなるが、この間は世界を震撼させたコロナ禍の時期と重なる。その予兆を感じさせた前回の客席には嵐の前兆のようなピリピリした緊張感があったが、今回はコロナを克服してやっと我らのヒーローたちの凱旋が実現したようなホッとたような空気感があった。それだけに、4年ぶりのクイーン+アダムの演奏や熱唱を目の前にしてオーディエンスの感情移入も半端ではなかった。地震で揺れるのは困るが、ずっとトーム内が人々の熱狂で揺れていた感じだった。
クイーンの音楽はハード・ロックを基軸にしながらファンクやR&B、ロカビリー、オペラなど様々な音楽表現を貪欲に取り入れているのが特徴で、そのヴァリエーションがロック・ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』誕生のヒントにもなったが、前回同様今回のツアーもドームという巨大なスペースを異次元の空間に仕立てて、一種の壮大なロック・オペラもしくはロック・ミュージカル的なショーに仕立てていた。「RADIO GA GA」のミュージック・ビデオにも映像が使用された伝説のSF映画『メトロポリス』(1927年)に登場するロボット、マリアがヴィジュアルの核になっていて、アルバム『世界に捧ぐ』(1977年)のジャケットを飾ったイラストのロボットや、『スター・ウォーズ』シリーズのC-3PO、『ターミネーター』のターミネーターなど映画でおなじみのキャラクターのイメージもシンクロさせ、さらにマルチ・スクリーンとレーザーによるライティングを駆使してまさに一大ページェントになっていたのである。それは『シルク・ドゥ・ソレイユ』のようなアート的エンターテインメントともリンクする表現だ。宇宙空間に浮かんだ巨大な惑星に立ってギター・ソロを奏でるブライアン・メイは、まさに音楽の神様の如く神々しかった。ブライアンとロジャー・テイラーという天才的ミュージシャンがメンバーだったという幸運と情熱が、フレディ・マーキュリーという不世出のアーティストを失いながらも、悲劇を克服して長い歴史を積んだクイーンのキャリアの基礎になっているのだと思う。
さすがだったのは、異次元の空間と化したドームの中で、ダイナミックでありながら時にやさしく囁くかのようなギターで魅了するブライアンと、地球の時間を支配したようなリズムを刻むロジャー、フレディ・マーキュリーのスピリットを継承しながらもさらにクイーンの音楽を進化させたヴォーカリスト、アダム・ランバートの3人が、2時間半ずっとハイテンションをキープしながら演奏し、歌い上げていた点だ。ブライアンやロジャーのようなキャリア派のレジェンドに付きまとう老いのイメージを克服したような、超越した存在のミュージションが持つ天才的な才能があるからだが、そのためにプライヴェートにおけるストイックな体力作りや入念なリハーサルをしているように思えた。
加えて今回のツアーの大きな収穫は、アダム・ランバートがヴォーカリストとしてさらなる成長を遂げていたことだ。4年前の彼もすごかったが、今の彼は明らかに前進していた。全体のヴォーカル表現にどっしりした重量感が加わり、一方では頭を突き抜けるような高音のパートも素晴らしい。
ブライアンが日本で紹介しながら英語と日本語で弾き語る「手をとりあって」や、彼が会場のオーディエンスのコーラスを伴ってパフォームし、スクリーンに登場するフレディ・マーキュリーとコラボする「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」を筆頭に、クイーンの歴史を実感させる外せない名演、名場面は今回もハイライトになっている。今後の公演のためネタバレはそれぐらいで避けるけど、日本人が最も愛した伝説のバンドの現在進行形のライヴは永遠に感動的である。
名古屋初日に続いて、クイーン+アダム・ランバートはこの後2月7日日に京セラドーム大阪、10日に札幌ドーム、13日と14日に東京ドームと日本のメガドームを制覇する。42年ぶりとなる札幌公演ではGLAYがスペシャル・ゲストに迎えられるそうだ。どこよりも早く、名古屋でリヴィング・レジェンドの圧巻のパフォーマンスを体験出来てその余韻に浸っているにもかかわらず、大阪や札幌、東京のオーディエンスを羨ましく思っているところである。
ザ・ラプソディ・ツアーと題したクイーン+アダム・ランバートのニュー・ツアーが、2月4日のバンテリンドーム ナゴヤを皮切りにスタート。初日となる名古屋公演のパフォーマンスは、まさにリヴィング・レジェンドによる壮大なロック美学を、余すことなく表現した2時間半(正確には2時間13分)だった。「マシーン・ワールド」からメドレー風にリンクさせて冒頭やショーの締めくくりで演奏されたおなじみの「RADIO GA GA」や、紅白歌合戦でも披露されて話題になった「ドント・ストップ・ミー・ナウ」を筆頭に、名曲やヒット曲30曲あまりを機関銃の如く披露して、これが夢なら醒めてほしくないぐらい楽しくて、時には涙が出てくるぐらいの感動的なステージだった。
バンテリンドーム ナゴヤは名古屋以外ではまだなじみが薄い呼称と思うが、元々親しまれていたナゴヤドームを命名権の関係で2021年から5年契約で新しい呼称にしたものである。前回のクイーンの名古屋公演(2020年1月30日)実施時はまだナゴヤドームと呼ばれていた。あれから丸4年ぶりの名古屋のステージとなるが、この間は世界を震撼させたコロナ禍の時期と重なる。その予兆を感じさせた前回の客席には嵐の前兆のようなピリピリした緊張感があったが、今回はコロナを克服してやっと我らのヒーローたちの凱旋が実現したようなホッとたような空気感があった。それだけに、4年ぶりのクイーン+アダムの演奏や熱唱を目の前にしてオーディエンスの感情移入も半端ではなかった。地震で揺れるのは困るが、ずっとトーム内が人々の熱狂で揺れていた感じだった。
クイーンの音楽はハード・ロックを基軸にしながらファンクやR&B、ロカビリー、オペラなど様々な音楽表現を貪欲に取り入れているのが特徴で、そのヴァリエーションがロック・ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』誕生のヒントにもなったが、前回同様今回のツアーもドームという巨大なスペースを異次元の空間に仕立てて、一種の壮大なロック・オペラもしくはロック・ミュージカル的なショーに仕立てていた。「RADIO GA GA」のミュージック・ビデオにも映像が使用された伝説のSF映画『メトロポリス』(1927年)に登場するロボット、マリアがヴィジュアルの核になっていて、アルバム『世界に捧ぐ』(1977年)のジャケットを飾ったイラストのロボットや、『スター・ウォーズ』シリーズのC-3PO、『ターミネーター』のターミネーターなど映画でおなじみのキャラクターのイメージもシンクロさせ、さらにマルチ・スクリーンとレーザーによるライティングを駆使してまさに一大ページェントになっていたのである。それは『シルク・ドゥ・ソレイユ』のようなアート的エンターテインメントともリンクする表現だ。宇宙空間に浮かんだ巨大な惑星に立ってギター・ソロを奏でるブライアン・メイは、まさに音楽の神様の如く神々しかった。ブライアンとロジャー・テイラーという天才的ミュージシャンがメンバーだったという幸運と情熱が、フレディ・マーキュリーという不世出のアーティストを失いながらも、悲劇を克服して長い歴史を積んだクイーンのキャリアの基礎になっているのだと思う。
さすがだったのは、異次元の空間と化したドームの中で、ダイナミックでありながら時にやさしく囁くかのようなギターで魅了するブライアンと、地球の時間を支配したようなリズムを刻むロジャー、フレディ・マーキュリーのスピリットを継承しながらもさらにクイーンの音楽を進化させたヴォーカリスト、アダム・ランバートの3人が、2時間半ずっとハイテンションをキープしながら演奏し、歌い上げていた点だ。ブライアンやロジャーのようなキャリア派のレジェンドに付きまとう老いのイメージを克服したような、超越した存在のミュージションが持つ天才的な才能があるからだが、そのためにプライヴェートにおけるストイックな体力作りや入念なリハーサルをしているように思えた。
加えて今回のツアーの大きな収穫は、アダム・ランバートがヴォーカリストとしてさらなる成長を遂げていたことだ。4年前の彼もすごかったが、今の彼は明らかに前進していた。全体のヴォーカル表現にどっしりした重量感が加わり、一方では頭を突き抜けるような高音のパートも素晴らしい。
ブライアンが日本で紹介しながら英語と日本語で弾き語る「手をとりあって」や、彼が会場のオーディエンスのコーラスを伴ってパフォームし、スクリーンに登場するフレディ・マーキュリーとコラボする「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」を筆頭に、クイーンの歴史を実感させる外せない名演、名場面は今回もハイライトになっている。今後の公演のためネタバレはそれぐらいで避けるけど、日本人が最も愛した伝説のバンドの現在進行形のライヴは永遠に感動的である。
名古屋初日に続いて、クイーン+アダム・ランバートはこの後2月7日日に京セラドーム大阪、10日に札幌ドーム、13日と14日に東京ドームと日本のメガドームを制覇する。42年ぶりとなる札幌公演ではGLAYがスペシャル・ゲストに迎えられるそうだ。どこよりも早く、名古屋でリヴィング・レジェンドの圧巻のパフォーマンスを体験出来てその余韻に浸っているにもかかわらず、大阪や札幌、東京のオーディエンスを羨ましく思っているところである。
■QUEEN + ADAM LAMBERT - THE RHAPSODY TOUR -
2024年2月4日(日)愛知 バンテリンドーム ナゴヤ
2024年2月7日(水)大阪 京セラドーム大阪
2024年2月10日(土)北海道 札幌ドーム
2024年2月13日(火)東京 東京ドーム
2024年2月14日(水)東京 東京ドーム
〈問〉クリエイティブマン 03-3499-6669
企画/制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
詳細はこちら。
2024年2月4日(日)愛知 バンテリンドーム ナゴヤ
2024年2月7日(水)大阪 京セラドーム大阪
2024年2月10日(土)北海道 札幌ドーム
2024年2月13日(火)東京 東京ドーム
2024年2月14日(水)東京 東京ドーム
〈問〉クリエイティブマン 03-3499-6669
企画/制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
詳細はこちら。
■『QUEEN+ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR』即売特典

・全会場共通特典
クイーン関連商品を5,000円以上お買い上げの方に先着でA4クリアファイル(メンバー別4枚組)をプレゼント。
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・名古屋・大阪・札幌会場特典
1/31発売 絆(KIZUNA)CDをお買い上げの方に先着でB2ポスターをプレゼント。

・東京会場特典
1/31発売 絆(KIZUNA)CDをお買い上げの方に先着でA4クリアファイルをプレゼント。
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◆クイーン来日記念関連リリース 好評発売中!
ザ・ミラクル - デラックス・エディション UICY-16196/7
・2CDs(通常盤/SHM-CD/2枚組)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
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ライヴ・キラーズ UICY-80363/4
・Amazon Music・MP3(JUN 22 1979)¥2,000
・2CDs(2024/1/31)¥3,981(初回生産限定盤/SHM-CD/2枚組)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
・2CDs(2024/1/31)¥3,981(初回生産限定盤/SHM-CD/2枚組)
・2CDs(2019/4/17)¥3,105
ライヴ・マジック UICY-80365
・CD(2024/1/31)¥2,934(初回生産限定盤/SHM-CD)【Amazon.co.jp限定】特典:メガジャケ付
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クイーン・ライヴ!! ウェンブリー1986 UICY-80366/7
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ライヴ・アット・ザ・レインボー ’74 UICY-80370/1
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オデオン座の夜 <ハマースミス 1975> UICY-80372
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グレイテスト・ヒッツ・イン・ジャパン LP: UIJY-75260
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【クイーン来日記念カタログキャンペーン開催中!】
・キャンペーン特典
クイーンの国内盤対象カタログご購入者に先着でA4クリアファイルをプレゼント
※特典は先着とし、無くなり次第終了となります
※対象外の店舗もございますので特典の有無は購入先にてご確認ください
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【新刊書籍】
MUSIC LIFE CLUB Presents
クイーン・オブ・マイ・ライフ
ファンによるファンのためのファンブック
監修●クイーン・コンシェルジュ=吉田聡志
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イギリス、スイス、日本のクイーンの面影を求めて聖地巡礼ガイド、フレディ・マーキュリーが遺したアイテム詳細解説、メンバー遭遇記など、クイーン・コンシェルジュが50年の “クイーン生活” を綴ったクイーン・ファンブックがついに発売!! いちファンだった中学時代に始まり、シンコーミュージック入社後は、広告営業マン〜雑誌編集者〜イヴェント・ディレクターを経てクイーン展覧会のキュレーターを務めるなど、クイーンと共に歩んだ半世紀。MUSIC LIFE CLUB公認のクイーン・コンシェルジュ=吉田聡志がクイーン・ファンの皆様の様々なご要望にお応えします!! コンシェルジュ的視点が炸裂するオリジナル・アルバム紹介や、ファン魂を燃やす対談などクイーンの世界を深堀&重箱の隅つつきをお楽しみください。

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予価: 2,750円 (本体 2,500円+税)
2024年2月2日発売予定/A5判/208ページ予定/2024年2月2日発売
発行:株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント
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