カントリー界のスーパースター、トビー・キースが62歳で死去

カントリー・シンガー／ソングライターで、レコード・プロデューサー／俳優でもあったトビー・キース（Toby Keith）が2月5日、オクラホマにて62歳で死去しました。

彼のSNSで訃報が伝えらえており、キースは2022年に胃がんと診断され、治療を受けていることを公表していましたが、昨年12月にはラスヴェガスで公演を行なっていました。

1961年にオクラホマ州クリントンで生まれたキースは、8歳でギターを習い始め、20代前半まで油田で働きながら、地元の友人たちと演奏していました。その後、1993年に発表したデビュー・アルバム『Toby Keith』から、ファースト・シングル「Should’ve Been a Cowboy」がUSチャートの第1位を記録、また同作から「A Little Less Talk and a Lot More Action」もヒットしました。

続いて1994年から1999年に発表した4枚のアルバムもトップ10入りを果たし、1994年の「Who’s That Man」、1996年の「Me Too」、1999年の「How Do You Like Me Now?!」がNo.1シングルになりました。

2000年代には、「You Shouldn’t Kiss Me Like This」「I’m Just Talkin’ About Tonight」「Who’s Your Daddy」をはじめとする15曲がNo.1に輝き、ウィリー・ネルソンとコラボした2003年の大ヒット曲「Beer for My Horses」は、後に二人が主演した2008年の同名映画のベースになりました。

実績が認められたキースは、2012年にACM賞（カントリー・ミュージックのアカデミー賞）を受賞、2015年に「ソングライターの殿堂」、2021年には「ナッシュヴィル・ソングライターの殿堂」入りを果たし、アメリカ合衆国政府から最高の栄誉となる「国民芸術勲章（National Medal of Arts）」を授与されました。

また、キャリアにおいてグラミー賞に7度ノミネートされ、合計で20曲のNo.1ヒットを生み出し、4,000万枚以上のアルバムを売り上げています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。