オルタナ世代のカルト・バンド、ジーザス・リザード。26年ぶりとなるアルバム『ラック』を遂にリリース

11曲が収録されたアルバムのプレビューとして、デヴィッド・ヨウ（David Yow）が「行儀の悪い魔女を歌った小曲で、マイク・タイソン（Mike Tyson）のファイトと同じくらい多くのフックがある」と評する「Hide & Seek」が公開された。付属のビデオでは、デュアン・デンソン（Duane Denison）、マック・マクニーリー（Mac McNeilly）、デヴィッド・ウィリアム・シムズ（David Wm. Sims）、ヨウの4人が、ナッシュビルの「Audio Eagle Studio」でプロデューサーのポール・アレン（Paul Allen）と共にこの曲をレコーディングする様子を捉えている。

 ●20世紀後半に登場した最も象徴的で影響力のあるバンドのひとつであるザ・ジーザス・リザード（The Jesus Lizard）が、1998年の『Blue』以来となる新作『Rack』をイペキャック・レコーディングス（Ipecac Recordings）から2024年9月13日にリリースする。「過去への言及は確かにある。でも、それは出発点としての意味合いが強い」とこのアルバムについてデュアン・デニソンは語る。ザ・ジーザス・リザードは2009年に限られた数のライヴのために再結成された。4人は、その間の数年間を、互いに連絡を取り合う友人として、またツアー中のバンドメイトとして過ごしてきた。「文字通り、レコードを作ったら楽しいと思ったから作っただけなんだ」とデヴィッド・ウィリアム・シムズは語る。「僕たちは音楽で結ばれているし、お互いに尊敬し合っているんだ」とマック・マクニーリーはミュージシャン同士の強い絆を強調する。

●1987年にシカゴで結成されて以来、ザ・ジーザス・リザードは世界中のオーディエンスを熱狂させてきた。ベースのデヴィッド・ウィリアム・シムズとドラムのマック・マクニーリーによる完璧なリズム・セクションは、ギタリストのデュアン・デニソンによるギザギザでありながらクリーンなトーンのリフと、ヴォーカリストの（David Yow）の様々な表情を見せる変幻自在のヴォーカリゼーションのための完璧な発射台だった。ザ・ジーザス・リザードの激情は、6枚のスタジオ・アルバム、2枚のライヴ・レコーディング、そして数々のシングルとEPを通して受け継がれてきた。

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