モビー・グレープのリード・ギタリスト、ジェリー・ミラーが81歳で死去
Moby Grape『Moby Grape』(Columbia:1967)
セルフ・タイトルのデビュー・アルバム、前列右端がジェリー・ミラー。
60年代後半にサンフランシスコのサイケデリック音楽シーンで活躍したロック・バンド、モビー・グレープ(Moby Grape)のリード・ギタリスト/ソングライターだったジェリー・ミラー(Jerry Miller)が7月20日、81歳で死去しました。
バンドがSNSで訃報を伝えており、ミラーは故郷のワシントン州タコマで亡くなったそうですが、死因などは発表されておらず、ミラーは7月14日に地元タコマで81歳の誕生パーティーを行なったばかりでした。
バンドがSNSで訃報を伝えており、ミラーは故郷のワシントン州タコマで亡くなったそうですが、死因などは発表されておらず、ミラーは7月14日に地元タコマで81歳の誕生パーティーを行なったばかりでした。
1943年にタコマで生まれたミラーは、50年代後半から地元のロック・バンドで演奏し始め、60年代にシアトルに移住した後、ジミ・ヘンドリックスやラリー・コリエルなど新進気鋭のギタリストたちと親交を深めました。
ミラーは、ドラマーのドン・スティーヴンソンと共にシアトルのバンド、フランティクスのメンバーになり、バンドはジェリー・ガルシアの提案によりサンフランシスコに拠点を移しましたが、その後ミラーとスティーヴンソンが、ボブ・モズレーとピーター・ルイス、ジェファーソン・エアプレインを脱退したばかりのアレクサンダー・“スキップ”・スペンスとチームを組み、1966年にモビー・グレープを結成しました。
彼らは、全員がリード・ヴォーカリストとソングライターを兼ねる数少ないバンドの一つで、ミラーが主要なリード・ギタリストを務め、1967年に発表したデビュー・アルバム『Moby Grape』は、3人のギター編成と多様なヴォーカル・アプローチで高く評価されました。
同年には、レコード会社の戦略でアルバムから5枚のシングルが同時にリリースされましたが、シングル同士を競わせたことでプロモーションが不可能となり、「Omaha」のみがチャート入りを果たしたものの、結果的にどの曲もヒットに至らず、ロバート・プラントが後に、シングル「8:05」をカヴァーしていました。
1968年のセカンド・アルバム『Wow/Grape Jam』は、チャートの24位に終わったデビュー・アルバムよりも好成績の20位にランクインし、人気のあった収録曲「Murder in My Heart for the Judge」が、スリー・ドッグ・ナイトとリー・マイケルズにカヴァーされました。
バンドは続いて、1969年に2枚のアルバム『Moby Grape ‘69』と『Truly Fine Citizen』をリリースしましたが、元マネージャーとの法的問題や、メンバーの薬物乱用により解散。その後もライヴやレコーディングのために時折再結成したものの、バンド名の所有権を巡る法的問題のため、別のバンド名を使わざるを得ませんでした。
なお、ミラーは1995年に故郷タコマへ戻り、自身が率いるジェリー・ミラー・バンドや、他のバンドと活動を続け、3枚のソロ・アルバムをレコーディングしていました。
『ローリング・ストーン』誌は2003年、ミラーを「史上最も偉大な100人のギタリスト」の68位に選んでいます。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ミラーは、ドラマーのドン・スティーヴンソンと共にシアトルのバンド、フランティクスのメンバーになり、バンドはジェリー・ガルシアの提案によりサンフランシスコに拠点を移しましたが、その後ミラーとスティーヴンソンが、ボブ・モズレーとピーター・ルイス、ジェファーソン・エアプレインを脱退したばかりのアレクサンダー・“スキップ”・スペンスとチームを組み、1966年にモビー・グレープを結成しました。
彼らは、全員がリード・ヴォーカリストとソングライターを兼ねる数少ないバンドの一つで、ミラーが主要なリード・ギタリストを務め、1967年に発表したデビュー・アルバム『Moby Grape』は、3人のギター編成と多様なヴォーカル・アプローチで高く評価されました。
同年には、レコード会社の戦略でアルバムから5枚のシングルが同時にリリースされましたが、シングル同士を競わせたことでプロモーションが不可能となり、「Omaha」のみがチャート入りを果たしたものの、結果的にどの曲もヒットに至らず、ロバート・プラントが後に、シングル「8:05」をカヴァーしていました。
1968年のセカンド・アルバム『Wow/Grape Jam』は、チャートの24位に終わったデビュー・アルバムよりも好成績の20位にランクインし、人気のあった収録曲「Murder in My Heart for the Judge」が、スリー・ドッグ・ナイトとリー・マイケルズにカヴァーされました。
バンドは続いて、1969年に2枚のアルバム『Moby Grape ‘69』と『Truly Fine Citizen』をリリースしましたが、元マネージャーとの法的問題や、メンバーの薬物乱用により解散。その後もライヴやレコーディングのために時折再結成したものの、バンド名の所有権を巡る法的問題のため、別のバンド名を使わざるを得ませんでした。
なお、ミラーは1995年に故郷タコマへ戻り、自身が率いるジェリー・ミラー・バンドや、他のバンドと活動を続け、3枚のソロ・アルバムをレコーディングしていました。
『ローリング・ストーン』誌は2003年、ミラーを「史上最も偉大な100人のギタリスト」の68位に選んでいます。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
商品情報
モビー・グレープ
『Vintage:Best of』
2CDs(2008/12/10)輸入盤
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商品情報
Moby Grape
『20 Granite Creek』
Amazon Music・MP3(SEP 01 1971)¥1,500
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