シャ・ナ・ナのピアニスト、“スクリーミン”・スコット・サイモンが75歳で死去

Sha Na Na『The Golden Age Of Rock 'n' Roll』（Kama Sutra：1973）
見開きスリーヴ内側のメンバー写真、中央の白丸で囲ったのが“スクリーミン”・スコット・サイモン。

米ロックンロール／ドゥー・ワップ・グループ、シャ・ナ・ナのピアニスト／ソングライターだった“スクリーミン”・スコット・サイモン（Screamin’ Scott Simon）が9月5日、副鼻腔ガンのため75歳で死去しました。

娘のニーナがSNSで訃報を伝えています。

サイモンは1948年にミズーリ州カンサスシティで生まれ、1970年にNYCのコロンビア大学を卒業し、シャ・ナ・ナに加入しました。

50年代のロックンロールをカヴァーしていたシャ・ナ・ナは、1969年のウッドストックに出演して有名になり、1978年には映画『グリース』にジョニー・カジノ＆ザ・ギャンブラーズの役で出演し、サイモンはジョン・トラボルタが歌った「Sandy」をルイス・セント・ルイスと共作したほか、シャ・ナ・ナの曲も多数作曲していました。

シャ・ナ・ナは長年にわたり、ジョン・レノン＆オノ・ヨーコ、スティーヴ・マーティン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエルらと共演し、1977年から1981年まで、米・TVシリーズ『シャ・ナ・ナ』でホスト役を務め、この番組にはチャック・ベリーやラモーンズ、ダスティ・スプリングフィールド、ビリー・クリスタルらがゲスト出演していました。

なお、サイモンはバンドがツアー停止を発表した2022年12月まで、創設メンバーのジョン・“ジョッコ”・マルセリーノとツアーを続け、1969年のデビュー・アルバム『Rock & Roll Is Here to Stay!』を除き、バンドの全アルバムで演奏していました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。