1958年にニュージャージー州ニューアークで生まれたポンティ（本名ジャコモ・ポントリエーロ）は、70年代後半に同州で音楽活動を開始、自身が結成したザ・レスト（The Rest）でギターを担当し、同バンドには無名時代のジョン・ボン・ジョヴィがヴォーカルで参加していました。

ザ・レストは結果的にレコード契約を結ぶことが出来ず、解散に至りましたが、ポンティはジョンと「Shot Through the Heart」を共作し、この曲はボン・ジョヴィ1984年のデビュー・アルバム『Bon Jovi』に収録されました。

ポンティは80年代後半から90年代前半にかけて、ボン・ジョヴィ、アリス・クーパー、キール、トリクスター、ケイン・ロバーツ、ネルソン、ジョー・リン・ターナーらの曲を共作したほか、ハード・ロック／グラム・メタル・バンドのアルバムでソングライターとプロデューサーも務めていました。

また、1984年にはメロディアス・ハード・ロック・バンドのサージン（Surgin’）を結成し、翌年デビュー・アルバム『When Midnight Comes』をリリースしましたが、解散しました。

その後、ポンティは1991年に音楽ビジネスから引退したものの1996年に復帰、タレントのマネージャーやレーベルのオーナーを務めた後、1998年に「CazzyDog Management」を設立し、R&Bアーティスト、インディア・アリーのマネージャーになりました。アリー2001年のデビュー・アルバム『Acoustic Soul』は翌年のグラミー賞で7部門にノミネートされ、2003年にはダブル・プラチナに認定されています。

ポンティは、その後もマネージャーやレーベルの重役として舞台裏で活動し続け、亡くなるまで仕事をしていました。

安らかなる眠りをお祈りいたします。