60年代に活躍した米ポップ・シンガー、ジャック・ジョーンズが86歳で死去

ジャック・ジョーンズ『Jack Jones Sings』（Kapp：1966）
商品情報　Amazon Music・MP3（JAN 01 1966）¥1,900

米TVシリーズ『The Love Boat』の主題歌で知られるポップ・シンガー／俳優のジャック・ジョーンズ（Jack Jones）が10月23日、カリフォルニア州パームスプリングスの自宅にて86歳で死去しました。ジョーンズは2022年から白血病と闘っていました。

ジョーンズは1938年、俳優のアラン・ジョーンズと女優のアイリーン・ハーヴェイの長男としてハリウッドで生まれ、ロサンゼルスのユニヴァーシティ高校で歌と演劇を学んだ後、19歳の時にラスヴェガスのホテルで父親のショウに出演し、プロとしてデビューしました。

その後、キャピトル・レコードから数枚のシングルとアルバム『This Love of Mine』をリリースしたものの成功せず、1962年にキャップ・レコードからリリースしたシングル「Lollipops and Roses」（邦題「あめん棒とバラ」）と、1963年の「Wives and Lovers」（邦題「素晴らしき恋人たち」）が、グラミー賞の「最優秀歌唱賞」を受賞しました。

続いて、1965年の「The Race is On」（邦題「恋のホットレース」）、1966年の「The Impossible Dream（The Quest）」（邦題「見果てぬ夢」）、1967年の「Lady」がイージー・リスニング・チャートの第1位に輝き、キャリアにおいて少なくとも20曲がシングル・チャートにランクインしました。

また、60年代から70年代にかけて、『エド・サリヴァン・ショウ』や『アンディ・ウィリアムズ・ショウ』などのTV番組にも出演していましたが、最も注目を浴びたのは、1977年にレコーディングしたTVドラマ・シリーズ『The Love Boat』の主題歌で、同番組は1986年まで放送されていました。

なお、ジョーンズは1989年、「ハリウッドの殿堂」入りを果たし、父と同じく「ウォーク・オブ・フェイム」に星形プレートが埋め込まれています。

安らかなる眠りをお祈りいたします。