
1/31(金)全国公開の映画『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』試写会で開催されたトークイベント・レポート

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ビル・ポーラッド監督(『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』)最新作
『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』
アカデミー賞®️受賞俳優&製作陣が贈る、新たなる音楽映画
「複雑な感情を物凄く丁寧に描写している」
臼井ミトン 氏(シンガー・ソングライター・ラジオパーソナリティ)
「ストーリーテリングに歌詞の意味も組み込まれている」
森 直人(映画評論家)氏
アカデミー賞®️受賞俳優&製作陣が贈る、
新たなる音楽映画の魅力を語り尽くす!
【トークイベント付き一般試写会イベントレポート】
▪日時:1月17日(金)20:55 - 21:25
▪会場:ユーロライブ(渋谷区円山町 1-5 KINOHAUS 2F)
▪登壇者:臼井ミトン(シンガー・ソングライター・ラジオパーソナリティ)、森直人(映画評論家)※敬称略
■タイトル :『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』
■公開表記:1月31日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国公開
■コピーライト:© 2022 Fruitland, LLC. All rights reserved.
約30年の時を経て脚光を浴びた1枚のアルバム
この度、本作の一般試写会を1月17日(金)に開催。上映後には、シンガー・ソングライター・ラジオパーソナリティ・音楽プロデューサーなど、幅広い分野で活動されている臼井ミトン氏と、映画について数々の著書を手がけ、ライターとしても活動されている、映画評論家の森直人氏を迎えたトークイベントで、作品を深掘りしていただきました!
上映直後の客席から温かい拍手で迎えられた臼井ミトン氏(以下、臼井)と 森直人氏(以下、森)。登壇した森は、「『ドリーミン・ワイルド 名もなき家族のうた』は大好きな映画でして、今日も来るまで(本作のモデルとなった) “ドニー&ジョー・エマーソン” の音楽を聴いていました。この映画に関して、臼井ミトンさんの解説を聞けるのを本当に楽しみにしていたので色々とお伺いしたいです」と、レコードの造詣が深い臼井のトークに期待を膨らませる。早速本作の感想について問いかけられた臼井は、「普段ミュージシャンとして活動しているので本当に胸をギュッと掴まれるようで切なくもあり、ちょっと苦しくなるようなシーンも多かった。(息子のドニーを父親が)とことん応援してくれるのが泣ける」と主人公ドニーと自身を重ねて鑑賞した様子。森は共感しながらも、「基本父親とは対立するのに全てが融和に向かいますよね。音楽映画なんですけど、家族ドラマというのも凄く大きい。兄弟や父親の関係がどこまでも優しく、でもリアルストーリーというのはグッと来ました」と実話を基にした家族の絆に胸を打たれたと語る。
アメリカの若者の間では、ファッションアイテムとして大人気のレーベル!?
「“ドニー&ジョー・エマーソン” を発掘したレコードレーベルは、一言でいうと “お洒落”」臼井ミトン氏
「凄くミュージシャンのマインドを分かっている。複雑な感情を物凄く丁寧に描写している」臼井ミトン氏
そこから主人公ドニーが抱く葛藤について話題が膨らみ、「音楽を再評価されても主人公のドニーだけが1人だけ、ずっと悩み続けている。お兄さんやお父さん、お母さんも喜んでいるのに、彼だけがあまり嬉しそうじゃない。それは、ドニーは大人になってからもミュージシャンとして活動していて、子供の頃の自分の演奏が拙かったことを誰よりも自覚している。つまり、珍しいものとして愛されて評価された。というのは本来の意図とは違ったのではないか」と作り手の目線からすると、かなり複雑な感情だと吐露し、「(ドニーの感情の)描き方は、凄くミュージシャンのマインドを分かっている。ドニー・エマーソン本人に話をよく聞いて、彼の心情を理解して複雑な感情を物凄く丁寧に描写している」と大絶賛。「面白いお話ですね。ドニーは評価のラグに葛藤していたのかと思っていましたが、評価のされ方にも葛藤を抱いていたのですね」と森も頷く。
「ドニー&ジョー・エマーソン」の楽曲が長年の時を経ても愛されるわけとは!?
劇中楽曲に使用された70年代のヒット曲にも注目!
今までの音楽映画と比較しても、本作の題材は珍しい!
最後に森は、「何回観ても良い映画なので、ぜひもう一回観ていただきたい。また今日の臼井さんのお話を聞いて思ったのはディグる文化という時代性。79年にオリジナル(『Dreamin‘ Wild』)が出て、80年代から “レア・グルーヴ” が起こって、ディグる文化や再発見するマニアたちが生まれてきた時の話だったと納得しました」とコメント。臼井は「実は2回目観たんですけど、2回目の方が感動しました! 自分がミュージシャンだから、1回目は音楽的な部分を意識していたのかもしれませんが、本当に2回目を観てより沁みたので、ぜひ皆さんもまた劇場で観ていただければと思います」と、何度観ても胸に響く作品だと締めくくった。
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【STORY】
1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム『Dreamin’ Wild』。10代のドニーは兄とデュオを結成し、父が建てたスタジオで数々の楽曲を生み出した。情熱を注ぎ込んで作った音楽だったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後──。ドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作” として人気を博していることを知る。しかし、思いがけない成功は、目を背けてきた過去や感情を呼び起こし……。
出演:ケイシー・アフレック、ノア・ジュプ、ズーイー・デシャネル、ウォルトン・ゴギンズ 、ボー・ブリッジス
2022年/アメリカ/カラー/2.35:1/5.1ch/111 分/G/英語/原題:Dreamin' Wild 配給・宣伝:SUNDAE
© 2022 Fruitland, LLC. All rights reserved.

Donnie & Joe Emerson
『Dreamin' Wild』
・Amazon Music・MP3(JUN 26 2012)¥1,200
・CD(2023/8/18)輸入盤

Donnie And Joe Emerson
『Dreamin' Wild Original Motion Picture Soundtrack』
Amazon Music・MP3(AUG 04 2023)¥1,600
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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