英ファルマス発のロック・バンド、モーリッシュ・アイドルズ。ギクシャクとしたリズムに不思議な魅力、待望のデビュー・アルバム・リリース

●ファルマスで結成されたモーリッシュ・アイドルズ（Moreish Idols）は、2025年3月、スピーディー・ワンダーグラウンド（Speedy Wunderground）から待望のデビュー・アルバム『All In The Game』をリリースする。モーリッシュ・アイドルズは、ヴォーカリスト／ギタリストのトム・ケレット（Tom Kellett）とジュード・リリー（Jude Lilley）、ドラマーのソル・ラメイ（Sol Lamey）、サキソフォニストのディラン・ハンフリーズ（Dylan Humphreys）で構成されている。ダン・キャリー（Dan Carey）によって才能を見いだされた彼らのデビューEP『Float』（2022年）と、フォローアップEP『Locked Eyes And Collide』（2023年）は、『NME』『Stereogum』『The FADER』『FLOOD』『CLASH』『BBC Radio 6 Music』などのテイストメーカーに絶賛された。モーリッシュ・アイドルズは、急成長するロンドンのシーンで独自の地位を築いている。デビュー作では、エネルギッシュなポスト・パンクの影響を受けた、落ち着きのない、ギクシャクとしたリズム中心のサウンドを聴かせたが、セカンド EPでは、バンドのまったく異なる一面を披露した。この進化は、うっとりするようなトレモロ・ギター、チクチクするようなメロディックな謎解き、博識なサックスのインプロヴァイズ、柔軟なリズムを組み合わせた、より緩やかなアイデアの組み合わせによるもので、ある瞬間は『Watery, Domestic』期のペイヴメント（Pavement）のように聴こえ、次の瞬間には牧歌的なカンタベリー・シーンのように聴こえる。『All In The Game』は、キャリーのエキセントリックなプロダクションのアイデアで溢れ、主に時間の概念にインスパイアされている。タイトル・トラックのために、キャリーはハンフリーズに同じサックス・パートを異なるテンポで演奏するよう依頼し、それ自体を異なるスピードで動くテープに録音した。彼はまた、デモ・トラックを半分に分け、前半をオープニング・トラックの「Ambergrin」として演奏し、後半をスローで彩度の低いアウトロの 「Time's Wasting」として演奏することも提案した。また、重要なレコーディングの決定事項のひとつは、ケレットとリリーがほとんどすべてのヴォーカルをユニゾンで歌うことだった。リリーは、それがバンドの化学反応に大きな変化をもたらしたと主張している。

「アーティスティックなポストパンクジャム」- Stereogum
「抜け目のないメロディ・タッチに恵まれたバンドは、これをシュールレアリスム的（超現実主義的）な言葉遊びと融合させ、非の打ちどころのないコーラスへと昇華させている」- CLASH
「目もくらむような構成で、ジャンルを超えた傑作」- Wonderland
「新たなバンガー。エキサイティングなリリースの連続を約束する」- Dork
「時に慌ただしいが、良い意味で魅惑的な作品」- DIY

■More info：Big Nothing