ニューヨーク・ドールズのフロントマン、デヴィッド・ヨハンセンが75歳で死去

1950年にニューヨーク州スタテン島で生まれたヨハンセンは、10代の時にヴァガボンド・ミッショナリーズのシンガーとしてキャリアをスタートさせ、1971年に結成直後のニューヨーク・ドールズに加入しました。

ドールズは、1973年にデビュー・アルバム『New York Dolls』、1974年にセカンド・アルバム『Too Much Too Soon』（邦題『悪徳のジャングル』）をリリースしましたが、2枚とも商業的にヒットせず、バンドは1976年に解散。しかしながら、セックス・ピストルズやガンズ・アンド・ローゼズ、ザ・スミスなどに影響を与えました。

ドールズの解散後、ソロ活動に乗り出したヨハンセンは、1978年から1984年にかけて一連のソロ・アルバムをリリースし、80年代後半にはラウンジ歌手として、バスター・ポインデクスター（Buster Poindexter）名義で、ブルースやジャズのカヴァーなどを歌っていました。

また俳優として、1988年の映画『Scrooged』（邦題「3人のゴースト」）や、ミック・ジャガーが出演した1992年のSF大ヒット作『Freejack』などにも出演しました。

その後、ヨハンセンは2004年にギタリストのシルヴェイン・シルヴェイン、ベーシストのアーサー・ケインとドールズを再結成し、ツアーを開催。バンドは、2006年から2011年にかけて3枚のアルバムをリリースしました。

2023年には、マーティン・スコセッシ監督によるヨハンセンのドキュメンタリー映画『Personality Crisis：One Night Only』が公開されています。

なお、ヨハンセンの訃報を受け、ブロンディのデビー・ハリー、パール・ジャム、KISSのポール・スタンレー、アクセル・ローズ、デュラン・デュランをはじめとする多数のアーティスト／バンドが追悼メッセージを発表しており、かつてドールズのファンクラブ運営していたモリッシーは、家族が訃報を公表する前に自身のウェブサイトで追悼していました（本ページ、トップから2枚目の画像）。

安らかなる眠りをお祈りいたします。