ザック・スターキー、父のリンゴ・スター、エルトン・ジョン、ガンズらが参加したT・レックスのカヴァー「Children Of The Revolution」公開

ザ・フーのドラマーを務めるザック・スターキーが、父のリンゴ・スターや、エルトン・ジョン、ガンズ・アンド・ローゼズ(GNR)のアクセル・ローズ、ダフ・マッケイガン、スラッシュらが参加したT・レックスのカヴァー「Children Of The Revolution」を公開しました。
このカヴァー曲は、「Teenage Cancer Trust」(UKの若いガン患者をサポートする慈善団体)への資金調達を目的としたチャリティ・アルバムのために録音されたものですが、まだ正式に発表されておらず、ザックは2月に同曲についてSNSに投稿し、若いガン患者のストーリーを描いたビデオも公開していました。

「リンゴ/エルトン/アクセル/ダフ/スラッシュ。さあさあ、素晴らしい皆さん、早くこの曲をリリースして、我々ミュージシャンがとても頼りにしている10代の若者たちを助けましょう。これ以上待っていると、この勇敢な若者たちの中には、この曲を聴く時間がなくなってしまう人がいるかもしれません。これはまだ前半で、これから盛り上がっていきます! この曲の収益金は、全額ティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄付されます。リリースされるかどうかは、素晴らしい参加者たちがゴーサインを出すかどうかにかかっているのです」

ザックは2024年に同曲の存在を明かしており、当時のSNSで、GNRとザ・フーが「ロック・イン・リオ」に出演した2017年に遡ると綴っていました。

「父がLAでドラムを演奏し(僕はベースをいじっていて)、その後ダフがリオでベースを録音しました。ツアーの数週間後、僕らはNYCでスラッシュとギターを録音し、シー(ザックの妻でミュージシャンのシー・リグズ)のガイド・ヴォーカルを入れたトラックをエルトンに送り、エルトンが素晴らしいピアノを演奏してくれました。で、シーがアクセルと出かけた時に、アクセルが歌いたいと言ってくれて、アクセルのヴォーカルは最高に素晴らしかったです。彼が今、ミキシングしていることを願っています」

またザックによると、このチャリティ・アルバムには、もう一人のビートルズ・メンバー(ポール・マッカートニー)や、ザ・スミスとプリテンダーズのメンバー、リチャード・アシュクロフト、イギー・ポップらも参加しているそうです。
なお、ザックは先週、29年間にわたりドラマーを務めたザ・フーを解雇されましたが、ザ・フーは数日後の4月19日、ザックの復帰を発表しました。

ザックが解雇された理由は、3月末のチャリティ・コンサート「Teenage Cancer Trust」(4月3日MLCニュース)で、ロジャー・ダルトリーがザックの “過剰なドラム演奏” に不満を表したことが一因だと伝えられていました。しかしながらザックの復帰について、ピート・タウンゼントはSNSで次のように綴っています。

「ニュース速報! フーはザックを支持しています! 彼はザ・フーから脱退を要請されていません。双方において、対処すべき個人的かつ私的なコミュニケーションの問題がありましたが、これらの問題は円満に解決されました。

ロジャーと私はザックに対し、オーケストラを除くラインナップに合わせ、進化した最新のドラムスタイルを適用してほしいと考えており、彼も快諾してくれました。今回の混乱については、私にも責任があります。ロイヤル・アルバート・ホールでのTCT公演は、私にとって少々厄介なものでした。膝関節全置換手術から完全に回復するには4週間半もあれば十分だと思っていたのですが(なぜ無事に切り抜けられると思ったんだろうか?)、大間違いでした! サウンドチェックに十分な時間を割かなかったことが、ステージ上の問題を引き起こしたのかもしれません。ステージ中央の音響は、常に最も調整しにくいものです。ロジャーは何も悪いことはしていませんが、インイヤーモニターをいじってしまいました。ザックはミスをして謝罪しましたが、問題の解決には至りませんでした。

私たちは家族です。この騒動はあっという間に大きくなり、事態が悪化しましたが、もう終わりです。これからは、前向きな気持ちと情熱をもって前進していきます。

ロジャーですが、ファンの皆様は今後、彼の素晴らしいドラマーであるスコット・デヴォースとのソロ公演をお楽しみいただけると思います。スコットは、ザックの後任としてザ・フーに加入すると噂され、常にバンドをサポートしてくれていますが、この噂が広まる前に加入を否定できず、彼を傷つけてしまったことをお詫びしなければなりません。彼には大ジョッキの酒をおごり、ハグすることを約束します」
 
ピート・タウンゼント
2025年4月19日
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