MUSIC LIFE CLUB 7th Anniversary
【ミュージック・ライフ写真館〜ML Imagesライブラリー】
お誕生日おめでとう!──ポール・マッカートニー83歳
【ミュージック・ライフ写真館/ML Imagesライブラリー 撮影:長谷部 宏/ジョー宮崎 pix : Koh Hasebe / Joe Miyazaki / ML images / Shinko Music】
本日6月18日はポール・マッカートニーのお誕生日です。1942年生まれで当年とって83。若い頃と比べると当然のことながらそりゃーそれなりにお年を召してきているわけですが、それにしてもお世辞抜きでお若いですよね。ここではそんな変わらないポールの姿を、時代を遡ってミュージック・ライフ・アーカイヴから見ていきたいと思います。

●1965年・ポール23歳
星加編集長によるEMIスタジオ訪問と、2度目の米国公演時のメディア一斉取材
上の2枚は、MLCユーザーの皆さんならよくご存じでしょう、『ミュージック・ライフ』編集部から星加編集長と長谷部カメラマンが渡英し、EMIスタジオ(いわゆるアビイ・ロード)を訪問。この時の模様は4人と星加編集長がそろって1965年8月号の表紙を飾っております。
次の2枚はビートルズ2度目の米国公演での、ニューヨークはワーウィック・ホテルの一室を使ってメディア(主にラジオ局)を集めての一斉取材。1965年8月15日のことです。この時の模様は2023年12月19日MLCニュースでの「ミュージック・ライフ写真館」で大々的に公開。このほかの写真など詳しくはそちらの方もぜひご覧ください。
次の2枚はビートルズ2度目の米国公演での、ニューヨークはワーウィック・ホテルの一室を使ってメディア(主にラジオ局)を集めての一斉取材。1965年8月15日のことです。この時の模様は2023年12月19日MLCニュースでの「ミュージック・ライフ写真館」で大々的に公開。このほかの写真など詳しくはそちらの方もぜひご覧ください。
●1966年・ポール24歳
来日公演が実現! 東京ヒルトンホテルでの記者会見と、ステージを終えて宿舎へ戻った様子
上の2枚は到着してすぐに開かれた、東京ヒルトンホテル紅真珠の間での記者会見。ちなみに4人の背後の金色の壁は、ひとつひとつが凸状に飛び出したパネル(?)が無数に組み合わされたものだったようで、詳細は不明ながらこのうちの一つ(一枚?)が我が社にあったはず。
3枚目は昼公演を終えた武道館から脱出してきた、ヒルトンホテルの駐車場にて。汗だくの様子がリアルです。
3枚目は昼公演を終えた武道館から脱出してきた、ヒルトンホテルの駐車場にて。汗だくの様子がリアルです。

読み込み中.....
こちらの8枚は、日本公演を終えてフィリピンを経由し3度目の米国ツアー──最後のコンサート・ツアーとなった時のもの。最初の2枚はメンフィスのミッドサウス・コロシアムにて。たばこを片手に頬杖をつく姿はステージ前の記者会見で、ステージ後ろ上方からポールの後姿と客席を1枚に収めたのはその日の演奏中の様子。ステージ下の金網+警備員(警察官?)がものものしく、観客も皆着席しています。
続く2枚は1年ぶりのニューヨーク、ワーウィック・ホテルでの記者会見での4人勢揃いの姿(8月22日)と、シェア・スタジアムでの模様(8月23日)。さらに続く4枚は、現在大谷翔平で沸くロサンゼルスのドジャー・スタジアム公演の様子。遠景の画像で遠くに見える外野スタンドのカクカクした屋根が特徴的です、この屋根の形は今も変わりません。
続く2枚は1年ぶりのニューヨーク、ワーウィック・ホテルでの記者会見での4人勢揃いの姿(8月22日)と、シェア・スタジアムでの模様(8月23日)。さらに続く4枚は、現在大谷翔平で沸くロサンゼルスのドジャー・スタジアム公演の様子。遠景の画像で遠くに見える外野スタンドのカクカクした屋根が特徴的です、この屋根の形は今も変わりません。
●1967年・ポール25歳
再びEMIスタジオを取材で訪れた星加編集長。『マジカル・ミステリー・ツアー』制作中の4人を取材
ライヴでの演奏活動終了を宣言したビートルズ。星加編集長は再びロンドンを訪れ、EMIスタジオで後に『マジカル・ミステリー・ツアー』となる作品制作中の4人を直撃。ポールはピアノに向かい、時にリコーダーを吹き、そして曲は「フール・オン・ザ・ヒル」となってアルバムに収録されました。この時の模様は『ミュージック・ライフ』1967年9月号に掲載。もちろん4人が表紙を飾っています。
『ミュージック・ライフ』がビートルズ時代のポールを捉えたのはここまで。間も無く4人は解散し、それぞれはソロ活動へと遷移していきます。ポールは1970年に最初のソロ作『マッカートニー』を、そして翌年には『ラム』をリリースし、新グループ、ウイングスを結成。『ワイルド・ライフ』『レッド・ローズ・スピードウェイ』『バンド・オン・ザ・ラン』をリリースし、作品を追うごとにセールスを伸ばしてこちらもまた押しも押されもせぬ世界的なグループに。続いて1975年5月には『ヴィーナス・アンド・マース』をリリースしたところで、『ミュージック・ライフ』はバンドに密着。1975年11月のオーストラリア・ツアーに同行します。
『ミュージック・ライフ』がビートルズ時代のポールを捉えたのはここまで。間も無く4人は解散し、それぞれはソロ活動へと遷移していきます。ポールは1970年に最初のソロ作『マッカートニー』を、そして翌年には『ラム』をリリースし、新グループ、ウイングスを結成。『ワイルド・ライフ』『レッド・ローズ・スピードウェイ』『バンド・オン・ザ・ラン』をリリースし、作品を追うごとにセールスを伸ばしてこちらもまた押しも押されもせぬ世界的なグループに。続いて1975年5月には『ヴィーナス・アンド・マース』をリリースしたところで、『ミュージック・ライフ』はバンドに密着。1975年11月のオーストラリア・ツアーに同行します。
●1975年・ポール32・33歳
ウイングスでも名作連発、世界的バンドに押し上げ脂の乗り切った時代

読み込み中.....
こちらの10枚のうち最初の1枚は例外で、1975年5月ニューヨーク取材時のウイングスの面々(なのでこの時のポールは32歳ですね)。左からジミー・マックロウ、ポール・マッカートニー、リンダ・マッカートニー、ジョー・イングリッシュ。残る9枚はその半年後(つまり33歳になってから)、オーストラリア・ツアーに同行しての密着取材。屋外で記者会見も兼ねたガーデン・パーティ、ブリズベン動物園で5人のお子さんとともにコアラを抱っこしてのフォト・セッション、メルボルンにあるシドニー・マイヤー・ミュージック・ボウルという屋外施設でのリハーサルの様子と、最後の1枚はアデレードにあるアポロ・スタジアムの楽屋での取材時の様子。左端にはデニー・レインの姿が見えます。
次の3枚はこの翌年、1976年5月のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデン公演の時のもの。翌月には34歳になる、ギリ33歳のポールです。
次の3枚はこの翌年、1976年5月のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデン公演の時のもの。翌月には34歳になる、ギリ33歳のポールです。
●1990年・ポール47歳
2度の来日中止を乗り越えようやく実現した、ビートルズ解散後の初来日

読み込み中.....

ウイングス〜ポール・マッカートニー来日公演の話は1975年、1980年と相次いで中止となってしまい、いずれも大麻の不法所持が理由だったためさすがにもう無理かなー?と思っていたら、1990年3月にビートルズ解散後初めての来日公演が実現。直前にはかつて同様に来日公演中止の憂き目にあったストーンズ同様、華々しく東京ドームで6公演が行なわれました。この時のポールは47歳。もう立派なおじさんですが、83歳の今と比べるとなんならちょっと可愛いくらい若々しいですね。
これ以降は(割と)順調に来日公演が行なわれています。ウィキペディアよりツアーと行なわれた年のみ抜粋して列挙しますと──
これ以降は(割と)順調に来日公演が行なわれています。ウィキペディアよりツアーと行なわれた年のみ抜粋して列挙しますと──
・THE NEW WORLD TOUR:1993年
・Driving Japan Tour:2002年
・Out There! Japan Tour 2013:2013年
・Out There! Japan Tour 2014(中止)→ Out There! Japan Tour 2015:2015年
・One On One Tour 2017:2017年
・FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018:2018年
・Out There! Japan Tour 2014(中止)→ Out There! Japan Tour 2015:2015年
・One On One Tour 2017:2017年
・FRESHEN UP JAPAN TOUR 2018:2018年
2014年は日本に上陸してから体調が悪化、いくつか公演延期が発表されながら最終的には全公演が無期延期で結果的には払い戻し。ご本人立っての希望で翌年の来日ツアーが実現、なんてこともあったんですね。
そして現在はというと、2022年から始まった「Got Back」ツアーが間隔を置きながら2023、24年と続いて昨年中でひと段落。今年に入って2月にニューヨークでシークレット・ライヴ3公演(2月13日MLCニュース参照)を行なって以降はステージに立っていません。果たして次に日本に来てくれるのはいつなのか。83歳のご老体をあまりに働かせるのは気が引けますが……、でもやっぱりもう一度でいいから見たいですよねー。ともあれ、お誕生日おめでとうございます。この先もどうかずっとお元気で!
────────────────
「ミュージック・ライフ写真館」では、こうして弊社のライブラリから、当時誌面を賑わせた/未公開のままだった写真を公開しています。クイーン、レッド・ツェッペリンなど、過去の公開分も併せて是非お楽しみください!
過去の「ミュージック・ライフ写真館」はこちら。
「ミュージック・ライフ写真館」では、こうして弊社のライブラリから、当時誌面を賑わせた/未公開のままだった写真を公開しています。クイーン、レッド・ツェッペリンなど、過去の公開分も併せて是非お楽しみください!
過去の「ミュージック・ライフ写真館」はこちら。
1960〜90年代にかけて、雑誌『ミュージック・ライフ』は、フォトグラファー長谷部 宏氏を中心にした撮影陣で、数多くの海外アーティストの写真を撮り続けて来ました。60年代にはビートルズ、70年代にはクイーン、KISS、チープ・トリック、ジャパン、80年代にはボン・ジョヴィやデュラン・デュラン……などなど、撮りためたポジ・フィルムやプリントは、数十万枚にも及ぶ量になります。しかもその貴重さは世界的レベルのため、海外からのリクエストも絶え間なく寄せられています。
現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、貸し出すサービスを行なっており、ライブラリへアップロード済みの画像は目下約3万点で、現在も増え続けております。ご利用をご希望のメディア/展示スペースの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。
※個人の方へのご提供は行なっておりません。
現在我々は、そのコレクションを「ML Images」と名付け、膨大な量の写真を地道に整理整頓しつつ、貸し出すサービスを行なっており、ライブラリへアップロード済みの画像は目下約3万点で、現在も増え続けております。ご利用をご希望のメディア/展示スペースの方は、弊社までご連絡いただければ、具体的なご希望がない場合でもスタッフがお応えいたします。お気軽にご相談ください。メールはこちらから。
※個人の方へのご提供は行なっておりません。
ビートルズやクイーンを始め、60年代から80年代に活躍した洋楽アーティストの最新ニュース、ライヴ・スケジュールや本やCDの発売情報を平日は毎日更新、会員の皆様には週2回のメールマガジンで最新ニュースをお届けしています。会費は無料、皆様ぜひご登録を!
MUSIC LIFE CLUB 7th Anniversary

この記事についてのコメントコメントを投稿
この記事へのコメントはまだありません





RELATED POSTS
関連記事
-
2025.01.07 クイーン関連 最新ニュース(2025/6/17更新)
-
2024.04.04 ザ・ビートルズ関連 最新ニュース(2025/6/17更新)
-
2024.04.02 【動画】関係者が語る雑誌『ミュージック・ライフ』の歴史【全6本】
-
2023.03.07 直近開催予定のイベントまとめ(2025/6/10更新)
-
2025.06.12 バーブラ・ストライサンド『パートナーズ II』よりレイヴェイとのデュエット公開!
LATEST POSTS
最新記事
-
2025.01.07 クイーン関連 最新ニュース(2025/6/17更新)
-
2024.04.04 ザ・ビートルズ関連 最新ニュース(2025/6/17更新)
-
2024.04.02 【動画】関係者が語る雑誌『ミュージック・ライフ』の歴史【全6本】
-
2023.03.07 直近開催予定のイベントまとめ(2025/6/10更新)