MUSIC LIFE CLUB 7th Anniversary
6月1日(日)東京・株式会社シンコーミュージック・エンタテイメント本社ビル
5/31(土)、6/1(日)開催「『QUEEN』の愛した日本の聖地をめぐる旅」
「だってカッコイイんだもん!!」っていう、そういうのがないと、本当のスターは生まれない。私にとってクイーンって、最初に見たときからそういうバンドだったんですよ。── 東郷
「『QUEEN』の愛した日本の聖地をめぐる旅」が5/31(土)、6/1(日)の二日間に渡り開催された。栃木県栗田美術館やプリンス・ホテル、東京タワー、日本武道館などクイーン縁の地を訪れ、ツアーは、雑誌『MUSIC LIFE』を発行していたシンコーミュージックにてクイーンの思い出を振り返るトークショーで締めくくられる。
登壇者は元MUSIC LIFE編集長の東郷かおる子さん、フォトグラファーの浅沼ワタルさん。クイーン・コンシェルジュの吉田聡志の司会で、数々のエピソードが披露された。

“今みたいに、ワンクリックで情報が得られる状態じゃない。イギリスにしろ、アメリカにしろ、ロック・バンドはとても遠い存在だった” と東郷さん。
そんな異国のロック・バンド、クイーンの情報を『MUSIC LIFE』という雑誌媒体で発信し続けた東郷さんと、イギリスに住み、彼らの写真を撮り続けた浅沼さん。トークショーの前半では、それぞれが初めてクイーンに会ったときの印象から、リッジファーム・スタジオやハイドパーク公演での取材時の様子、初来日後の反響や武道館公演時の彼らを取り巻く状況など、当時のクイーンの姿を浅沼さん撮影の写真と共に振り返った。メンバーのパーソナルな部分が垣間見える微笑ましい話や、年代を追って彼らを取り巻く状況の変化など。クイーンに密着してきた二人だからこそ語ることのできる、とても貴重なエピソードの数々が語られた後、後半はイベント参加者からの質問コーナーとなった。
そんな異国のロック・バンド、クイーンの情報を『MUSIC LIFE』という雑誌媒体で発信し続けた東郷さんと、イギリスに住み、彼らの写真を撮り続けた浅沼さん。トークショーの前半では、それぞれが初めてクイーンに会ったときの印象から、リッジファーム・スタジオやハイドパーク公演での取材時の様子、初来日後の反響や武道館公演時の彼らを取り巻く状況など、当時のクイーンの姿を浅沼さん撮影の写真と共に振り返った。メンバーのパーソナルな部分が垣間見える微笑ましい話や、年代を追って彼らを取り巻く状況の変化など。クイーンに密着してきた二人だからこそ語ることのできる、とても貴重なエピソードの数々が語られた後、後半はイベント参加者からの質問コーナーとなった。
Q:東郷さんがクイーンで一番好きな曲は?
東郷:個人的に好きな曲だけ混ぜたCDを作っているんですけど、クイーンは「マイ・ベスト・フレンド」ですね。すごくメロディアスでちょっとビートルズ風味もあって。私ってやっぱりメロディがちゃんとしてないと嫌なんですよ。だからすごくあの曲は好きでした。
Q:浅沼さんの撮影で一番協力的だったメンバーは誰ですか?
浅沼:フレディ・マーキュリーです(笑)。
Q:ステージ撮影の時、ヒヤッとしたエピソードはありますか?
浅沼:何にもないですね。ステージとフォトピットの間は結局距離があるんです。だから飛び込んでくることのもなかったので、ヒヤリはないです。
Q:浅沼さんから見たジョン・ディーコンの印象は?
浅沼:いろんなバンドでライヴのあとにパーティーがあるんです。たまたまジョン・ディーコンとロジャー・テイラーが一緒に来てくれたとき、ロジャーはメディアの人と仲が良いから立ち話をしてるんだけど、ジョンは誰もいないんですよ、友達が。当時ね。そうすると僕の顔を見てニコーって笑って。(肩のあたりを指して)ここにくっついているんですよ。いつの間にか(笑)。それでロッド・スチュワート・バンドにいたフィル・チェンっていうベーシストがたまたま来てて、彼がジョンをすごく好きだったんです。
吉田:べーシスト同士でもあるし。
浅沼:彼(フィル)のことはよく知ってたので、ジョンに紹介したんですよ。それで二人で写真撮ったりして。
東郷:個人的に好きな曲だけ混ぜたCDを作っているんですけど、クイーンは「マイ・ベスト・フレンド」ですね。すごくメロディアスでちょっとビートルズ風味もあって。私ってやっぱりメロディがちゃんとしてないと嫌なんですよ。だからすごくあの曲は好きでした。
Q:浅沼さんの撮影で一番協力的だったメンバーは誰ですか?
浅沼:フレディ・マーキュリーです(笑)。
Q:ステージ撮影の時、ヒヤッとしたエピソードはありますか?
浅沼:何にもないですね。ステージとフォトピットの間は結局距離があるんです。だから飛び込んでくることのもなかったので、ヒヤリはないです。
Q:浅沼さんから見たジョン・ディーコンの印象は?
浅沼:いろんなバンドでライヴのあとにパーティーがあるんです。たまたまジョン・ディーコンとロジャー・テイラーが一緒に来てくれたとき、ロジャーはメディアの人と仲が良いから立ち話をしてるんだけど、ジョンは誰もいないんですよ、友達が。当時ね。そうすると僕の顔を見てニコーって笑って。(肩のあたりを指して)ここにくっついているんですよ。いつの間にか(笑)。それでロッド・スチュワート・バンドにいたフィル・チェンっていうベーシストがたまたま来てて、彼がジョンをすごく好きだったんです。
吉田:べーシスト同士でもあるし。
浅沼:彼(フィル)のことはよく知ってたので、ジョンに紹介したんですよ。それで二人で写真撮ったりして。
Q:4人のファースト・インプレッションを教えて下さい。
浅沼:僕は、普段、有名になったバンドを撮っていたので、クイーンって名前は聞いてたけど音楽は知らなかったし顔も見たのも初めて、最初はどんな人間かわからなかったんですよ。それで、写真を撮っている間に色々情報を得て、ああこの連中は面白そうだなと思って。そうしたらブライアン・メイが寄って来たので、彼とはうまく噛み合ったんじゃないのかな。
吉田:じゃあブライアンとのファースト・コンタクトのときに、波長が合ったんですかね。
Q:ジョン・ディーコンのファンの方に共有したいので、ジョンについての印象を教えて下さい。
東郷:あんまり話したことないんだけど、珈琲と紅茶間違えた話はした? 東京で取材するつもりが全然ダメで、大阪まで来てよって言われて、大阪に行ったわけです。そこで、私達の部屋にメンバーが時間差で来て一人ずつインタビューして。一番先に来たのはブライアンかな。で、無事に終わって次、ロジャー。ロジャーも終わって、ホッとしたんですよ──そうしたら、その時、コンコンって誰かノックするのよ。誰? もう全部終わってるのにって思ってドア開けたら、にっこり笑ってジョンが立っていたんです。大変失礼なことに、ホッとして嬉しさのあまりジョンの存在をみんな忘れていたの。それを悟られたら最悪でしょ。だから、“ジョン待ってたのよー” “ティーかコーヒー飲む?” みたいな感じで迎えて。“じゃあティーが良いや” なんて(ジョンが)言って。で、30分くらいインタビューしたんです。そうしたら、ジョンが独り言を呟いたわけ。“おかしいな、さっきの紅茶、コーヒーの味がした” って(笑)。──紅茶が半分くらい入っているときに担当の人がコーヒー淹れちゃったの。それをね、本人無理やり飲んだわけ。“何だよこれ、変な味するぞ” とか言わないの。全部飲んでから独り言で “おかしいな、珈琲の味がする” って。
Q:東郷さんは日本でのクイーン人気の産みの母のような感じだと思っています。まだまだ先もこういった風に(クイーンの人気が)続いていくと思うのですが、どういう気持ちをお持ちでしょうか。
東郷:とにかく、はっきり言って1970年代後半にはクイーンみたいなバンドっていなかったんですよ。やっぱり世の中を動かす本当の大きな力って私は女性と子供だと思っているんです。そういう人たちが騒いでこそスターって生まれるわけ。「だってカッコイイんだもん!!」っていう、そういうのがないと本当のスターは生まれない。私にとってクイーンって、最初に見たときからそういうバンドだったんですよ。
日本人の16~18歳くらいまでの女の子からファンレターが来たのを見ると、〈今までは少女漫画のファンでした。これからクイーンを応援します〉なんて書いてあるのがすごく多くて。そういうパズルがうまくハマっていったのね、日本で特にね。その結果が、間違えていなかったわけですよ。日本の女の子は。だからすごいね、誇ってもいいと思います。自分たちの感性をね。
トークショーの後はシンコーミュージック本社ビルの入り口をバックに、浅沼さんの撮影による、東郷さんとツアー参加者とのツーショット会が行なわれ、2日間にわたるツアーは幕を閉じた。
東郷:あんまり話したことないんだけど、珈琲と紅茶間違えた話はした? 東京で取材するつもりが全然ダメで、大阪まで来てよって言われて、大阪に行ったわけです。そこで、私達の部屋にメンバーが時間差で来て一人ずつインタビューして。一番先に来たのはブライアンかな。で、無事に終わって次、ロジャー。ロジャーも終わって、ホッとしたんですよ──そうしたら、その時、コンコンって誰かノックするのよ。誰? もう全部終わってるのにって思ってドア開けたら、にっこり笑ってジョンが立っていたんです。大変失礼なことに、ホッとして嬉しさのあまりジョンの存在をみんな忘れていたの。それを悟られたら最悪でしょ。だから、“ジョン待ってたのよー” “ティーかコーヒー飲む?” みたいな感じで迎えて。“じゃあティーが良いや” なんて(ジョンが)言って。で、30分くらいインタビューしたんです。そうしたら、ジョンが独り言を呟いたわけ。“おかしいな、さっきの紅茶、コーヒーの味がした” って(笑)。──紅茶が半分くらい入っているときに担当の人がコーヒー淹れちゃったの。それをね、本人無理やり飲んだわけ。“何だよこれ、変な味するぞ” とか言わないの。全部飲んでから独り言で “おかしいな、珈琲の味がする” って。
Q:東郷さんは日本でのクイーン人気の産みの母のような感じだと思っています。まだまだ先もこういった風に(クイーンの人気が)続いていくと思うのですが、どういう気持ちをお持ちでしょうか。
東郷:とにかく、はっきり言って1970年代後半にはクイーンみたいなバンドっていなかったんですよ。やっぱり世の中を動かす本当の大きな力って私は女性と子供だと思っているんです。そういう人たちが騒いでこそスターって生まれるわけ。「だってカッコイイんだもん!!」っていう、そういうのがないと本当のスターは生まれない。私にとってクイーンって、最初に見たときからそういうバンドだったんですよ。
日本人の16~18歳くらいまでの女の子からファンレターが来たのを見ると、〈今までは少女漫画のファンでした。これからクイーンを応援します〉なんて書いてあるのがすごく多くて。そういうパズルがうまくハマっていったのね、日本で特にね。その結果が、間違えていなかったわけですよ。日本の女の子は。だからすごいね、誇ってもいいと思います。自分たちの感性をね。
トークショーの後はシンコーミュージック本社ビルの入り口をバックに、浅沼さんの撮影による、東郷さんとツアー参加者とのツーショット会が行なわれ、2日間にわたるツアーは幕を閉じた。
クイーンの愛した日本の「聖地」を訪れ、当時を知る人のエピソードの数々を聞き、クイーンと日本の紡いできた縁を五感で感じることのできる貴重な機会となった。
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