ケイト・ル・ボン、9/26発売の新作『ミケランジェロ・ダイイング』よりセカンド・シングル/ビデオ「Is It Worth It(Happy Birthday)? 」リリース

MLCでは初紹介となるケイト・ル・ボンは、本名ケイト・ティモシー1983年生まれウェールズ出身、英語とともにウェールズ語でも歌うというシンガー・ソングライター(芸名の「ル・ボン」はデュラン・デュランのサイモン・ル・ボンに由来しているのだそう)。ソロでの活動と並行してドリンクスというデュオでも活動していたもののそちらでの活動は2018年あたりで止まっており、かつてなら初期ユーリズミックス時代のアニー・レノックスや、コクトー・ツインズのエリザベス・フレイザー、現在でいうならセイント・ヴィンセント的な佇まいの歌とサウンドによる、ソロ・アーティストとして今回7作めとなる作品『ミケランジェロ・ダイイング』を9月にリリース。ゲストとしてジョン・ケイルも参加、です。

〈以下、メイカー・インフォメーションより〉

ケイト・ル・ボン、9月26日発売のニュー・アルバム『Michelangelo Dying(ミケランジェロ・ダイイング)』より、セカンド・シングル/ビデオ「Is It Worth It (Happy Birthday)? (イズ・イット・ワース・イット(ハッピーバースデー)?)」をリリース。

ケイト・ル・ボン(Cate Le Bon)が、9月26日にメキシカン・サマー(Mexican Summer)よりリリースするニュー・アルバム『Michelangelo Dying』より、ニュー・シングル/ビデオ「Is It Worth It(Happy Birthday)?」を公開した。「魔法のような感動的な傑作」(『Paste』)と評された「Heaven Is No Feeling」に続く「Is It Worth It(Happy Birthday)?」は、アルバムの中核を成す楽曲で、ル・ボンは愛の普遍性と不可知性を力強く描き出している。「あなたのお母さんのことを考えた/私が彼女を愛していたことを彼女が知っていたらいいのに」という彼女の告白は、胸に深く突き刺さる。この曲のミュージックビデオはH。 ホークライン(H. Hawkline)が監督を務めた。

『Michelangelo Dying』の創作は純粋な感情に導かれ、ル・ボンが作ろうとしていたアルバムを凌駕するほどだった。心を蝕む痛みから生まれたこの曲は、愛についてのアルバムを書くことへの抵抗を彼女の感情が上回り、一種の悪魔祓いへと発展していった。そこから浮かび上がるのは、癒える前の傷を写真に収めようとする、素晴らしく虹彩のような試みだ。しかし、その試みは同時に、傷を深く掘り下げることにもなる。愛とその余波における様々な存在状態に焦点を当てた『Michelangelo Dying』で、ル・ボンは激しい感情の抽象化と幻想の悲しみに身を委ねていく。
【リリース情報】2025.9.26 ON SALE[世界同時発売]

高い評価を博しスマッシュヒットを記録した前作から3年半、ケイト・ル・ボンの新作が完成。近年プロデューサーとしても大きく活躍する彼女の7枚目のアルバム『ミケランジェロ・ダイイング』、リリース。ゲスト:ジョン・ケイル。

ケイト・ル・ボン『ミケランジェロ・ダイイング』
Cate Le Bon/Michelangelo Dying

ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
MEX353-2J[CD]MEX353-0J[LP]
定価:未定[CD]未定[LP]
世界同時発売、解説付[CD]世界同時発売、解説付、限定カラー盤[LP]
商品情報
ケイト・ル・ボン
『Michelangelo Dying』


Amazon Music(SEP 26 2025)
1. Jerome
2. Love Unrehearsed
3. Mothers of Riches
4. Is It Worth It(Happy Birthday)?
5. Pieces of My Heart
6. About Time
7. Heaven Is No Feeling
8. Body As A River
9. Ride(featuring John Cale)
10. I Know What's Nice
●純粋な感情に導かれて制作されたケイト・ル・ボン(Cate Le Bon)の7枚目のアルバム『Michelangelo Dying』は、彼女が作ろうとしていたアルバムの本質を覆すものとなった。全身を蝕む心痛の産物であるこの作品は、愛についてのアルバムを書くことへの抵抗を彼女の感情が凌駕し、ある種の悪魔祓いへと変貌を遂げたものだ。そこから浮かび上がるのは、癒える前の傷を写真に収めようとする、美しく虹彩に富んだ試みである(しかし、その過程で、傷を掻きむしることにもなる)。ハイドラ、カーディフ、ロンドン、そしてロサンゼルスを行き来しながら制作された『Michelangelo Dying』は、彼女の心の中にアルバムの風景と心痛の多くが存在するカリフォルニアの砂漠で仕上げられたという点が、特筆すべきところだ。そこには、明言されていることと同じくらい、語られていないこと、むしろ不明瞭なことが多い。ル・ボンの豊かで深い質感のアレンジは、彼女が言葉を持たず、言葉を見つけようとしなかったときに、何層にも積み重なっていった。音楽的には、ル・ボンが演奏とプロデュースの主導権を握るようになった直近2枚のアルバム(2019年の『Reward』と2022年の『Pompeii』)で形づくられたサウンド(心を持った機械)の継続と拡大がある。加えて、ジョン・ケイル(John Cale)の存在もある。アルバムのプロデュースは、長年のコラボレーターであるサムール・クーハ(Samur Khouja)と共同で手掛けた。

●ケイト・ル・ボンは英ウェールズ出身のミュージシャン/プロデューサーだ。2007年に同郷のグリフ・リース(Gruff Rhys:Super Furry Animals)のツアーをサポートして注目を浴び、2008年にウェールズ語のEP『Edrych yn Llygaid Ceffyl Benthyg』でデビュー。2009年にファースト・アルバム『Me Oh My』(Irony Bored)、2012年にセカンド・アルバム『Cyrk』(The Control Group)をリリースしている。2013年、ル・ボンはアメリカでの活動を広げる為、ロサンゼルスへ移り、2013年にサード・アルバム『Mug Museum』(Turnstile/Wichita)、2016年に4枚目のアルバム『Crab Day』(Turnstile/Drag City)をリリース。2019年には「Mexican Summer」からは初となる自身5枚目のアルバム『Reward』をリリース。マーキュリー・プライズにもノミネートされた。目下の最新作である2022年の6枚目のアルバム『Pompeii』は、全米チャートの31位を記録している。また、近年は、プロデューサーとして人気を博し、ウィルコ(Wilco)、デヴェンドラ・バンハート(Devendra Banhart)、ホースガール(Horsegirl)などのアルバムを手掛け、セイント・ヴィンセント(St. Vincent)のグラミー賞受賞アルバム『All Born Screaming』にも参加している。

■More info:Big Nothing
商品情報
ケイト・ル・ボン
『Pompeii』


Amazon Music(FEB 04 2022)
商品情報
ケイト・ル・ボン
『Reward』


Amazon Music(MAY 24 2019)
商品情報
ケイト・ル・ボン
『Crab Day』


Amazon Music(APR 15 2016)
商品情報
ケイト・ル・ボン
『Mug Museum』


Amazon Music(NOV 08 2013)
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