ザ・クリブス、5年ぶりの新作が完成。ジョニー・マー脱退後も着実に進歩し続け、通算9枚目『セリング・ア・ヴァイブ』を2026年1月にリリース


〈以下、メイカー・インフォメーションより〉
前作から5年以上ぶりとなるザ・クリブスの新作が完成。真実の関係性への回帰がテーマとなった9枚目のアルバム『セリング・ア・ヴァイブ』、リリース。プロデュース:パトリック・ウィンバリー(ソランジュ、MGMT、リル・ヨッティー)。
「歌詞について言えば、ある朝、ニューヨークのアパートのキッチンにいて、夏が始まったのを感じたんだ。ここで人生最高の夏を過ごしたんだけど、数年前は間違いなく一番辛い夏だった。だから、また夏が来るのを感じた時、時間を刻み、今の自分の立ち位置を見つめ、すべてを繋げようとしたんだ。ニューヨークの夏を舞台に、愛、悲劇、そして自分自身と共に生きることを学ぶことについて歌っている」とギタリスト/ヴォーカルのライアン・ジャーマン(Ryan Jarman)は語る。
また、ビデオについては、「ギミックは一切なしで、本当にハイクオリティな作品にしたいと思った。バンドと曲に語ってもらいたかった。そこで、古くからの友人で素晴らしい監督であるアンディ・ノウルズ(Andy Knowles)に相談し、16mmフィルムで撮影して、ありのままの自分たちを見せることにした。デジタル時代では選択肢が無限にあるので、フィルム撮影は素早く、ありのままで、そして何よりも自然でなければならなかった。もちろん、監督たちはカメラが回り始める前に、素晴らしい映像になるよう長い時間をかけて確認してくれたが、僕たちがまさに求めていたもの、つまり今のバンドのありのままの姿を、自然な環境でフィルムに映し出すことができた」と続ける。

●ザ・クリブス(The Cribs)は、5年以上ぶりとなるニュー・アルバムのリリースをアナウンスし、カムバックを果たした。『Selling A Vibe』は2026年1月9日にリリースされる。ジャーマン(Jarman)兄弟3人にとって、ザ・クリブスは常に率直な取り組みであり、生々しいスピリットとポップ・メロディへの愛に満ちた、リアルで誠実な姿を綴ってきた。彼らは、質よりも量、内容よりもスタイルに重きを置く世の中に、健全な懐疑心をもってウィンクする姿勢を貫いている。ニュー・アルバムのタイトルを見れば、それは明らかだ。『Selling A Vibe』では、その誠実さが互いに向けられていると言えるだろう。彼らがこれほどまでに率直にそう表現したのは、彼らのアルバムでは初めてのことだ。バンド・メンバー全員がリリース、ツアー、リリース、そしてツアーという繰り返しにうんざりしているという感覚に苛まれ、兄弟が3つのタイムゾーンを越えて離れて暮らしている状況下、彼らは家族としての関係の本質を蘇らせ、バンド・メンバーという感覚から抜け出す必要があると痛感した。曲も書かず、ただ再び繋がりを取り戻した夏は、まさにそのプロセスを始めるのに完璧な場所を提供した。20年間共に音楽を作り続けてきた後に、このような機会を得られたことに彼らは感謝していると語る。『Selling A Vibe』では、真実の関係性への回帰がテーマとなったが、プロデューサーのパトリック・ウィンバリー(Patrick Wimberly)との目標は、型にはまらないことだった。これまでのアルバムで、エドウィン・コリンズ(Edwyn Collins)、アレックス・カプラノス(Alex Kapranos)、ニック・ローネイ(Nick Launay)、デイヴ・フリッドマン(Dave Fridmann)、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)、リック・オケイセック(Ric Ocasek)など、ロック・プロデューサーたちと仕事をしてきた彼らにとって、『Selling A Vibe』での元チェアリフト(Chairlift)、パトリック・ウィンバリーの起用は、好奇心、可能性、そして冒険心を継続させるという思いから生まれたものだった。彼らはよりコンテンポラリーな方法で活動する人物と仕事をしたいと考えており、ウィンバリーのプロデュース・クレジット(Solange、MGMT、Lil Yachty他)は、彼らの目に留まる以上のものだった。「もし次のアルバムを作るなら、バンドのポップな要素を高めることに特に重点を置くと常に言っていたので、パトリックの仕事の進め方とその分野での経験は、バンドにとって非常にフィットすると同時に、全く新しい経験でもあった」とバンドは語る。ザ・クリブスにとって、かつての閃光のような瞬間を再現することではなく、瓶を完全に割って、その中身を覗き込むことこそが重要だった。それは、ゆっくりと、より綿密なレコーディング・プロセスをもって、メロディへの愛をじっくりと味わうためのスタジオでの時間を意味した。『Selling A Vibe』は、再接続に根ざした作品であるだけでなく、まさにそのような反応を引き出すために制作された作品でもある。ベーシスト兼ヴォーカルのゲイリー・ジャーマンはこう語る。「時が経つにつれ、僕らのアルバムはますますオープンになってきていると思う。だから、『Selling A Vibe』に収録されている曲は、とてもパーソナルな感じがする。これをリリースするには緊張がともなう。だって、僕らにとって大切な曲だから。大げさにロマンチックだったり理想主義的に聞こえるかもしれないけど、結局のところ、一番大切なのはそれだ。人々と繋がれたかどうか? 昔はそういうことを重要視していたけど、今は『インディ・ロック』や『パンク』みたいなアルバムだと思われたくない。僕らの願いはただ一つ、曲と歌詞をありのままに楽しんで、共感してくれること。本当に、誰にとっても楽しめるアルバムであってほしい。だから、これは僕らにとって最も野心的なアルバムと言える。僕らはそのために全身全霊を捧げた。つまり、心から楽しんでもらえたら嬉しい」とベーシスト/ヴォーカルのゲイリー・ジャーマン(Gary Jarman)は語る。
●ザ・クリブスは英ウェイクフィールド出身で、メンバーは兄弟でもあるゲイリー・ジャーマン(bass、vocals)、ライアン・ジャーマン(Ryan Jarman:guitar、vocals)、ロス・ジャーマン(Ross Jarman:drums)の三人。2004年にアルバム『The Cribs』でデビュー。2005年の『The New Fellas』、2007年の『Men’s Needs, Women’s Needs, Whatever』を経て、2009年には4枚目のアルバム『Ignore the Ignorant』リリースし、全英8位を記録。以降、『In The Belly Of The Brazen Bull』(2012年)、『For All My Sisters』(2015年)、『24-7 Rock Star Shit』(2017年)と全てのアルバムが全英トップ10ヒットを記録している。2020年には8枚目のアルバム『Night Network』をリリース。同作は『Men’s Needs, Women’s Needs, Whatever』以来となる絶賛のレビューを獲得したが、バンドはパンデミックでツアーにも出られなくなり、数千マイルも離れ離れとなった。
■More info:Big Nothing
【リリース情報】2026.1.9 ON SALE[世界同時発売]
ザ・クリブス『セリング・ア・ヴァイブ』
The Cribs/Selling A Vibe
ビッグ・ナッシング/ウルトラ・ヴァイヴ
・品番:PIASR1573CDJ[CD]PIASR1573LPXJ[LP]
・定価:未定[CD]未定[LP]
・その他:世界同時発売、解説付[CD]世界同時発売、解説付、限定カラー盤[LP]

ザ・クリブス
『Selling A Vibe』
Amazon Music(JAN 09 2026)
2. Selling A Vibe
3. A Point Too Hard To Make
4. Never The Same
5. Summer Seizures
6. Looking For The Wrong Guy
7. If Our Paths Never Crossed
8. Self Respect
9. You’ll Tell Me Anything
10. Rose Mist
11. Distractions
12. Brothers Won’t Break



ザ・クリブス
『The Cribs - Definitive Edition』
・Amazon Music(MAR 08 2004)
・Amazon(2022/8/5)輸入盤[2CDs]

ザ・クリブス
『Ignore the Ignorant』
Amazon Music(SEP 06 2009)

ザ・クリブス
『In The Belly Of The Brazen Bull』
・Amazon Music(MAY 07 2012)[Amazon Exclusive]
・Amazon(2012/5/15)輸入盤CD
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