ムーディー・ブルースのベーシスト、ジョン・ロッジが82歳で死去

商品情報　John Lodge「Love Conquers All」
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家族が訃報を伝えており、ロッジは家族に囲まれながら穏やかに息を引き取ったそうですが、死因は発表されていません。
 
ロッジの訃報を受け、ムーディー・ブルースのフロントマンだったジャスティン・ヘイワードは、「ジョンの訃報を聞き、とても悲しく、ショックを受けています。一緒に音楽を作った幸せな思い出がたくさんあります。彼の愛する奥様とご家族に心からお悔やみ申し上げます」と綴っています。

ロッジは2023年に脳卒中を患ったものの完全に回復し、今年の2月～4月にかけてUS/UKツアー「Days of Future Passed」を行ない（1月30日MLCニュース）、夏にはUSツアー「Singer in a Rock and Roll Band」を行なっていました。

1943年にバーミンガムのアーディントンで生まれたロッジは、ジェリー・リー・ルイスとバディ・ホリーのロックンロールに魅了され、60年代初頭からバーミンガムのバンドで演奏を始め、後にムーディー・ブルースの創設メンバーとなるレイ・トーマスと出会いました。
 
1966年、ムーディー・ブルースの初代ベーシスト、クリント・ワーウィックの後任として加入したロッジは、ベースとヴォーカルも担当し、バンドは1967年の先駆的なセカンド・アルバム『Days Of Future Passed』で軌道に乗り、批評的にも商業的にも目覚ましい成功を収めました。
 
その後、1969年のアルバム『On The Threshold Of A Dream』が全英アルバム・チャートで1位を獲得、1970年の『A Question Of Balance』と1971年の『Every Good Boy Deserves Favour』も同チャートで1位に輝き、1970年のシングル「Question」と1971年の「The Story in Your Eyes」もヒットしました。

また、アメリカ中部でも絶大な人気を博した彼らの曲は、人類の月面着陸という偉業や、ベトナム戦争の悲惨な現実を分かち合おうとする何百万もの人々の心に深く響き、彼らは数年間、アメリカで最も売れたイギリスのバンドになり、1972年のアルバム『Seventh Sojourn』は、5週間にわたり全米チャートのトップを飾りました。

1975年には、ロッジとジャスティン・ヘイワードがコラボした唯一のアルバム『Blue Jays』が全英チャートで4位を記録、ロッジは1977年にデビュー・ソロ・アルバム『Natural Avenue』をリリースしましたが、セカンド・ソロ・アルバム『10,000 Light Years Ago』は、それから38年後の2015年にようやくリリースされました。

ロッジは、ムーディー・ブルースが2018年に活動を停止した後、以前よりもソロ活動に注力するようになり、2019年にコンピ・アルバム『BYOND : The Very Best Of』（2019年6月17日MLCニュース）、2021年にライヴ・アルバム『The Royal Affair And After』（2021年10月28日MLCニュース）、2023年にスタジオ・アルバム『Days Of Future Passed – My Sojourn』をリリースし、今年の2月にはEP『Love Conquers All』（2024年11月19日MLCニュース）をリリースしていました。
 
なお、ロッジは2018年、ムーディー・ブルースのメンバーとして「ロックの殿堂」入りを果しています。


安らかなる眠りをお祈りいたします。