レディオヘッド、7年ぶりの5都市15公演の欧州ツアーが終了。公演を観たニック・ケイヴも感激
今回はバンドにとって7年ぶりのライヴ・ショーであり、新作なしでツアーを行なうのは初めて、ツアー・メンバー全員が揃うのも初めて。さらに新ドラマーのクリス・ヴァタラロを迎えての初めてのツアーとなりました。バンドはツアー前に約70曲をリハーサルし、最終的にそのうち45曲を演奏しました。
ツアー前、彼らはバンド内に緊張関係があったことをインタヴューで明かしていました。
ギターのエド・オブライエンは「最終ラウンドは最高じゃなかった。ライヴは楽しかったけど、それ以外は嫌だった。みんな孤立感を感じていて、本当に疲れ果てていたんだ。でもよくあることだ、これが俺たちの人生そのものさ。他に何があるっていうんだい? ほら、成功って人に不思議な影響を与えるものだろ。もうこれ以上やりたくないって思った。それで、みんなにそう伝えたんだ」
「長く暗い魂の夜を過ごしたんだ、深い鬱状態に陥った。どん底は2021年だった。そこから抜け出して良かったことの一つは、このバンドをどれだけ愛しているかに気づいたことだ。17歳の時に彼らに出会った。もう二度とできないと思っていたけど、俺たちには素晴らしい曲がたくさんあるんだって気づいたんだよ」
2026年はベーシストのコリン・グリーンウッドはニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズと再びツアーを組む契約を結んでおり、6〜8月を通して活動する予定となっています。1月と2月にはオーストラリア公演も予定されています。そのため今回の公演がヨーロッパ限定で、バンドが再び休眠状態に入る可能性は高そうです。
ニック・ケイヴはブログでファンの声に応える形で、今回のレディオヘッドのロンドン公演を観客として観たことを告白。彼が初めて観たアリーナ・コンサートだったそうです。
「ツアー中は、他人のコンサートに行くなんて一番やりたくない。音的にも感情的にもオーヴァーロードしてしまい、ライヴ体験はただただ強烈すぎる。でも、ツアーから数ヶ月休みが取れて、生活も落ち着いてきたら、ライヴに行きたくなったんだ。ここ数ヶ月で、ボブ・ディラン、スワンズ、レディオヘッド、キャメロン・ウィンター、ダーティ・スリーなど、たくさんのライヴに行った。どれも素晴らしい夜だったよ」
「私は様々なスピリチュアルな活動に取り組んでいる。湖で泳いだり、教会に行ったり、自然の中を散歩したり、瞑想したり。でも、どれもライヴ・コンサートほど超越的な体験を与えてくれるものはない。ライヴ・コンサートは、善を放ち、観客を通して世界へと修復力のある宇宙的な力として働きかけ、物事を改善し、悪魔を寄せ付けない、人間的な活動の一形態だ。レディオヘッドの観客は、驚異的な音楽だけでなく、演奏者たちの勇気にも反応していたと思う。観客の前に立ち、魂を捧げるという、まさに度胸です。そこにいた他の皆と同じように、私も深く感動し、謙虚な気持ちになったよ」
そして彼はレディオヘッドを評し、「並外れた勇気、まさに人間らしい英雄的行為を実践するバンド。世界に立ち、『これが我々の考えだ。これが我々の気持ちだ。これが我々そのものなんだ』と宣言する大胆さ」と記し、グループを賞賛しています。
※海外における公演の多くにおいては、オーディエンスによる携帯での撮影、そしてその画像・動画のアップロードがアーティスト側にプロモーションの一環として了承・推奨されている場合が多いため、MUSIC LIFE CLUBではそういった情報も掲載しています。
Radiohead
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