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ザ・ドゥルッティ・コラムが16年ぶりのニュー・アルバム『Renascent』で復活

つい先日まで実施していたMUSIC LIFE CLUBの人気投票。そこで募集した「あなたの好きなギタリストを3人教えてください」という設問に対し、「ヴィニ・ライリー」とお答えの方がいらっしゃいました。その方はこのリリースのことをご存知なのでしょうか──ドゥルッティ・コラム、16年ぶりのニュー・アルバム・リリースです。
ヴィニ・ライリーのザ・ドゥルッティ・コラムが、ニュー・アルバムのリリース発表と同時にファースト・シングル「Liars」を発表しました。この曲は、バンドの初期作品を特徴づけていた雰囲気のあるギター・スタイルを彷彿とさせる、内省的でシンプルな楽曲となっています。
7月31日にリリースされる新作『Renascent』は、2010年の『A Paean To Wilson』以来となるオリジナル・アルバムであり、ライリーの作品群に対する国際的な注目が再び高まっている中でリリースされることになります。

実は今年1月、1980年のデビュー作『The Return Of The Durutti Column』の拡張版として再発されており、今回の新作は続くリリース。ドゥルッティ・コラムはチャート上位に食い込むような商業的に成功した作品はなかったものの、その影響力は世代を超えて着実に拡大しており、英国のオルタナティヴ・ミュージックの礎石として現在ますます認知度が高まっています。ハリー・スタイルズ、ブラッド・オレンジ、フランク・オーシャン、ヤング・リーンといった現代のミュージシャンも、ライリーの作品をインスピレーション源として公に挙げている。

『Renascent』は、長年のコラボレーターであるブルース・ミッチェル(パーカッション)と、プロデューサー兼マルチ・インストゥルメンタリストのキア・スチュワート(1990年代後半からライリーと仕事をしている)と共にレコーディングされています。シンガー・ソングライターのカオイルフィオン・ローズもこのアルバムに参加。キア・スチュワートは、今年ハリー・スタイルズがキュレーションを務めるロンドンのメルトダウン・フェスティバルで開催される「For Vini:A Tribute To The Durutti Column」コンサートにも参加しています。
このニュー・アルバムは11曲収録。このうちの「For Friends Everywhere」は、バンドが1980年に発表した楽曲「For Belgian Friends」を再解釈したものとなっているそうです。アートワークは、ファクトリー・レコードとゆかりのあるデザイナー、マーク・ホルトとハミッシュ・ミュアー(8vo)が手掛け、バンドの結成期〜ポスト・パンクの時代を視覚的に想起させる仕上がりとなっています。

ザ・ドゥルッティ・コラムは、1978年にマンチェスターで、トニー・ウィルソンのファクトリー・レコードと契約した初期のバンドの一つとして誕生。デビュー・アルバムをレコーディングする前にオリジナル・メンバーは解散しましたが、ライリーはソロ活動としてプロジェクトを継続、1970年代後半のポスト・パンクの攻撃性とミニマリズムとは一線を画す、ある意味浮世離れしたギター・スタイルを確立しました。

ライリーの流麗でメロディアスな演奏は、ジャズ、クラシック、フォークの伝統から影響を受けており、ロックというよりは印象派的な雰囲気のレコードを生み出しました。1980年代には『LC』『Another Setting』『Without Mercy』といったアルバムで独自のサウンドを確立、その後は電子音楽制作やサンプリング技術を取り入れていきます。プロデューサーのマーティン・ハネット(OMD、U2、ハッピー・マンデーズなどを手がけたプロデューサー。1991年没)は初期のレコーディング、特に『The Return Of The Durutti Column』のサウンド形成に重要な役割を果たし、そのオリジナル・サンドペーパー・スリーヴはファクトリー・レコードの伝説の一部となりました。

このプロジェクトは根強いカルト的な人気を誇っているものの、ライリーのキャリアは度々健康問題によって中断されていきます。2011年には脳卒中を患い、その後、それがギター演奏に及ぼす身体的な制約もあったそう。2023年に『ガーディアン』紙との珍しいインタビューに応じた際、ライリーは長年にわたるうつ病と関節炎との闘いについて語り、近年は演奏能力が著しく低下したと述べていました。

こうした状況から、今回の『Renascent』がドゥルッティ・コラム最後のアルバムになるのではないかという憶測もあります。現在72歳のライリーは、ここ10年ほど公の場への登場やインタビューをほとんど避けてきたため、今回の発表はバンドの長年のファンにとって特に注目すべきものとなっています。

ザ・ドゥルッティ・コラムへの関心の高まりは、ポスト・パンクの実験的な側面に対するより広範な再評価を反映しているといっていいでしょう。ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーといったファクトリー・レコードのオリジナル・アーティストたちが世界的な商業的成功を収めた一方で、ザ・ドゥルッティ・コラムは、インディ、アンビエント、エレクトロニック・ミュージックなど、様々なジャンルのミュージシャンに影響を与えたにもかかわらず、アンダーグラウンドな存在であり続けました。

ブライアン・イーノはかつてライリーの1981年のアルバム『LC』を自身のお気に入りのレコードだと評したが、若いアーティストたちはインタヴューやサンプリング、厳選されたプレイリストなどを通じて、彼の作品を新たなリスナーに紹介し続けています。ブラッド・オレンジは最近このバンドの楽曲をサンプリングし、ハリー・スタイルズが公然と称賛したことで、ザ・ドゥルッティ・コラムは従来のポスト・パンク界隈をはるかに超えたリスナー層にも知られるようにもなっています。
Blood Orange - The Field (Official Video)
発売元となるロンドン・レコードにとって、今回のリリースはファクトリー・レコードのカタログの復活という流れを継続させるものであり、近年はアナログ盤の再発や回顧的な再評価が相次いでいます。こうしたアーカイヴ・プロジェクトの成功が、新曲制作への機運を高めたようで、ライリーの健康問題を知っているファンにとってはほとんど予想していなかったことでしょう。

『Renascent』は7月31日にロンドン・レコードよりリリースされます。
商品情報
ザ・ドゥルッティ・コラム
『Renascent』


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2. Your Shadow At Morning
3. Time Present And Time Past
4. Agonistes
5. Liars
6. Vapour In A Matchbox
7. Your Shadow At Evening
8. Sargasso Sea
9. Scammer
10. For Friends Everywhere
11. All They See Is Fire(CD/デジタル・ボーナス・トラック)
商品詳細
ザ・ドゥルッティ・コラム
『The Return of the Durutti Column』


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ザ・ドゥルッティ・コラム
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ザ・ドゥルッティ・コラム
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