1980年代に数々のヒットを飛ばしたシンセ・ポップ・デュオ、ネイキッド・アイズのヴォーカリスト、ピーター・バーン死去

9月14日、1980年代に「Always Something There to Remind Me」や「Promises, Promises」といったシングルをヒットさせ、ラジオの人気ナンバーにしたシンセ・ポップ・デュオ、ネイキッド・アイズのヴォーカリスト、ピーター(ピーター)・バーンが亡くなりました。享年74。同グループの広報担当者、ジム・マーリスがバーンの訃報を認め、彼がロサンジェルスで「短い闘病生活の末、安らかに息を引き取った」ことを付け加えました。

具体的な死因については、現時点では明らかになっていません。彼の遺族は兄弟姉妹のアイリーン、サンディ、キャロル、スティーブ、3人の子供であるマーリン、ディラン、クロエ、そして元妻のエレナで、家族のみによる非公開の葬儀が執り行われるとのことです。
英ロンドン北部のイズリントンで生まれたバーンが、音楽活動を始めたのはバースで過ごした学生時代でした。初期の活動としては、1976年から1977年にかけてジェフ・スターズとのデュオ、1977年から1979年にかけてはスタジオ(というバンド)での活動などが挙げられます。彼はその後、同じ大学に通っていたロブ・フィッシャーをはじめ、後にティアーズ・フォー・フィアーズのメンバーとなるニール・テイラー、マニー・エリアス、カート・スミス、ローランド・オーザバルらが在籍していたグループ、ネオンに加入しました。
 
1982年、バーンとフィッシャーはネイキッド・アイズを結成し、EMIレコードと契約を結びます。プロデューサーのトニー・マンスフィールドの下、アビー・ロード・スタジオでレコーディングされた彼らのデビュー・アルバムは、北米では『Naked Eyes』、英国及びその他の地域では『Burning Bridges』というタイトルでリリースされました。このアルバムは1983年、ビルボード200で最高位第32位を記録しています。

このデュオによる最大のヒットは、バート・バカラックとハル・デイヴィッドの「Always Something There to Remind Me」をシンセ・ポップ風にアレンジしたもので、1983年にビルボード・ホット100で最高位第8位を記録しました。これは、ネイキッド・アイズにとって唯一の全米トップ10入りヒット曲となっています。また、この曲はビルボードのメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートで最高位第20位、ダンス・クラブ・ソングス・チャートでも最高位第37位を記録しました。続いてシングル・カットされた「Promises, Promises」も全米シングル・チャート最高位第11位を記録し、更に「When the Lights Go Out」もトップ40入りを果たしました。
Naked Eyes - Promises, Promises (Official Music Video)

ネイキッド・アイズは1984年に2枚目のアルバム『Fuel for the Fire』をレコーディングし、このアルバムからも「(What) in the Name of Love」がトップ40入りを果たし、ビルボード200アルバムチャートでは最高位第83位を記録しましたが、彼らはこのアルバムのリリース後に解散しています。バーンは1985年のスティーヴィー・ワンダーのヒット曲「Part-Time Lover」のバック・ヴォーカルを務め、その後はTVや映画、そしてオルセン姉妹のための楽曲制作に取り組むようになりました

Naked Eyes - What In The Name Of Love (Official Music Video)

フィッシャーは1999年に癌のために42歳の若さで亡くなりましたが、バーンはその後も音楽活動を続け、アメリカ国内や海外でツアー活動も行ないました。2001年にソロ・アルバム『The Real Illusion』をリリースした彼は、更にネイキッド・アイズ名義による作品を次々とリリース、2007年の『Fumbling With the Covers』、2021年の『Disguise the Limit』に加え、昨年にはデビュー・アルバム『Naked Eyes(Burning Bridges)』のリマスター版も発売されています。
 
ちなみに2002年、このデュオのコンピレーション・アルバム『Everything and More』が世に出ましたが、同作にはそれまで未発表だった、バッキング・ヴォーカルにまだブレイク前のマドンナが参加した「Promises, Promises」のリミックス・ヴァージョンが収録されていました。彼女は当時の恋人だったジェリービーン・ベニテスに頼まれ、バック・ヴォーカルを録音したのですが、彼女自身がアーティストとして本格的にブレイクを迎えようという時期が重なり、その音源はお蔵入りとなっていたのでした。

今回の訃報と共に発表された声明では、彼に対する追悼の意を表したい方は、是非これからもバーンの音楽を通じて応援して欲しいと呼びかけられています。また、ネイキッド・アイズの公式ウェブサイトにも追悼のメッセージを投稿することが可能です。

安らかなる眠りをお祈りいたします。
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ネイキッド・アイズ
『Naked Eyes (2025 Remaster)』


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ネイキッド・アイズ
『Fuel for the Fire』


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ピート・バーン
『The Real Illusion』


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