1980年代に数々のヒットを飛ばしたシンセ・ポップ・デュオ、ネイキッド・アイズのヴォーカリスト、ピーター・バーン死去
具体的な死因については、現時点では明らかになっていません。彼の遺族は兄弟姉妹のアイリーン、サンディ、キャロル、スティーブ、3人の子供であるマーリン、ディラン、クロエ、そして元妻のエレナで、家族のみによる非公開の葬儀が執り行われるとのことです。
1982年、バーンとフィッシャーはネイキッド・アイズを結成し、EMIレコードと契約を結びます。プロデューサーのトニー・マンスフィールドの下、アビー・ロード・スタジオでレコーディングされた彼らのデビュー・アルバムは、北米では『Naked Eyes』、英国及びその他の地域では『Burning Bridges』というタイトルでリリースされました。このアルバムは1983年、ビルボード200で最高位第32位を記録しています。
このデュオによる最大のヒットは、バート・バカラックとハル・デイヴィッドの「Always Something There to Remind Me」をシンセ・ポップ風にアレンジしたもので、1983年にビルボード・ホット100で最高位第8位を記録しました。これは、ネイキッド・アイズにとって唯一の全米トップ10入りヒット曲となっています。また、この曲はビルボードのメインストリーム・ロック・エアプレイ・チャートで最高位第20位、ダンス・クラブ・ソングス・チャートでも最高位第37位を記録しました。続いてシングル・カットされた「Promises, Promises」も全米シングル・チャート最高位第11位を記録し、更に「When the Lights Go Out」もトップ40入りを果たしました。
ネイキッド・アイズは1984年に2枚目のアルバム『Fuel for the Fire』をレコーディングし、このアルバムからも「(What) in the Name of Love」がトップ40入りを果たし、ビルボード200アルバムチャートでは最高位第83位を記録しましたが、彼らはこのアルバムのリリース後に解散しています。バーンは1985年のスティーヴィー・ワンダーのヒット曲「Part-Time Lover」のバック・ヴォーカルを務め、その後はTVや映画、そしてオルセン姉妹のための楽曲制作に取り組むようになりました
フィッシャーは1999年に癌のために42歳の若さで亡くなりましたが、バーンはその後も音楽活動を続け、アメリカ国内や海外でツアー活動も行ないました。2001年にソロ・アルバム『The Real Illusion』をリリースした彼は、更にネイキッド・アイズ名義による作品を次々とリリース、2007年の『Fumbling With the Covers』、2021年の『Disguise the Limit』に加え、昨年にはデビュー・アルバム『Naked Eyes(Burning Bridges)』のリマスター版も発売されています。
ちなみに2002年、このデュオのコンピレーション・アルバム『Everything and More』が世に出ましたが、同作にはそれまで未発表だった、バッキング・ヴォーカルにまだブレイク前のマドンナが参加した「Promises, Promises」のリミックス・ヴァージョンが収録されていました。彼女は当時の恋人だったジェリービーン・ベニテスに頼まれ、バック・ヴォーカルを録音したのですが、彼女自身がアーティストとして本格的にブレイクを迎えようという時期が重なり、その音源はお蔵入りとなっていたのでした。
安らかなる眠りをお祈りいたします。
ネイキッド・アイズ
『Naked Eyes (2025 Remaster)』
Amazon Music(OCT 10 2025)
ピート・バーン
『The Real Illusion』
Amazon Music(JAN 01 2007)
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