エルヴィス・プレスリーに〈大統領自由勲章〉が授与される

アメリカで顕著な功績を残した文民に贈られる最高位の勲章〈大統領自由勲章〉の授与式が11月16日に行われますが、今年トランプ大統領から勲章を受け取る7名の一人にエルヴィス・プレスリーが選ばれました。

ホワイトハウスは次のように述べています。

「エルヴィス・プレスリーは、世界中の何十億という献身的なファンにアメリカ文化の真意を伝えました。エルヴィス独自のサウンドを作り上げるために、ゴスペル、カントリー、リズム＆ブルースを融合させ、10億万枚以上のレコードを売り上げたのです。

また、エルヴィスはその名声にもかかわらず、約2年にわたりアメリカ陸軍の兵役に服し、その後は31本の映画で主役を演じ、彼のショウには記録的な数の観客が集まり、テレビの視聴率を上げ、14回もグラミー賞にノミネートされました。そして、最終的には彼のゴスペル音楽が3回もグラミー賞に輝いたのです。エルヴィス・プレスリーは、没後40年経ってもアメリカの象徴であることに変わりはありません」

ミュージシャンが〈大統領自由勲章〉を授与されるのは珍しいことではなく、オバマ政権時代には、ボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダー、グロリア・エステファン、ダイアナ・ロス、ロレッタ・リン、ブルース・スプリングスティーンが受勲しています。

プレスリーは死後に受勲した3人目のミュージシャンで、彼の前には、作曲家でバンドリーダーだったメレディス・ウィルソンとジャズの大御所カウント・ベイシーが、レーガン政権時代に受勲しています。

今回の授賞式では、プレスリーの他、ヤンキースのベーブ・ルースと最高裁判所の裁判官アントニン・スカリアが死後の受勲となります。