クラプトン、レッド・ツェッペリン、ボブ・マーリー、ボウイらが使用したレコーディング・コンソールがオークションに

1996年にエルヴィス・コステロとクリス・ディフォード(スクイーズ)が、元アビー・ロード・スタジオのエンジニアだったディック・スウェッテンハム(ヘリオス・コンソールのオリジナル・クリエイター)の協力を仰いで構築したスーパー・コンソール〈HeliosCentric〉が、12月11日にロンドンで行われるオークションに出品されます。

この〈HeliosCentric〉は、アイランド・レコードのベイジン・ストリート・スタジオ2にあったヘリオス・コンソール(1970年~1974年)と、スペース・スタジオにあったアルヴィン・リー(テン・イヤーズ・アフター)のヘリオス・コンソール(1973年~1979年)を2台合体させたもの。

アイランド時代のコンソールは、かつてレッド・ツェッペリンのアルバム『Led Zeppelin IV』(1971年)や、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの『Catch a Fire』と『Burnin’』(1973年)、エリック・クラプトンの「After Midnight」、デヴィッド・ボウイの「Holy Holy」、ハリー・ニルソンの「Without You」、ジミー・クリフの「Many Rivers to Cross」などで使われ、後者のコンソールは、ジョージ・ハリスン、スティーヴ・ウィンウッド、ロニー・ウッドらのレコーディングに使用されていました。

コステロとディフォードは、誰もが使える礼拝堂のように静かなスタジオ〈HeliosCentric Studios〉を作るため、倉庫にあった2台のコンソールを手に入れ、このユニークなコンソール〈HeliosCentric〉を構築したといいますが、英国の港町ライのスタジオに設置された合体後のコンソールは、ペット・ショップ・ボーイズやポール・ウェラー、シーア、キーンらが使用していました。

オークションを主催するボーナムズは、今年の3月にピンク・フロイドの『Dark Side of the Moon(狂気)』に使われたコンソールを推定入札額の70万ドル(7,950万円)より遥かに高い180万ドル(2億440万円)で売却しており、今度のオークションでは最高値の入札者が出るものと予想されています。

RELATED POSTS

関連記事

LATEST POSTS

最新記事

この記事についてのコメントコメントを投稿

この記事へのコメントはまだありません

レッド・ツェッペリン オーラル・ヒストリー

3,888円
CROSSBEAT Special Edition レッド・ツェッペリン 1974-1982

CROSSBEAT Special Edition レッド・ツェッペリン 1974-1982

1,620円
CROSSBEAT Special Edition デヴィッド・ボウイ 1977-1982<シンコー・ミュージック・ムック>

CROSSBEAT Special Edition デヴィッド・ボウイ 1977-1982<シンコー・ミュージック・ムック>

1,404円
エリック・クラプトン フォーエヴァー・マン

エリック・クラプトン フォーエヴァー・マン

1,620円

ページトップ