映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』を巡るジェリー・ヘラーの告訴が棄却

2015年に公開され、今月まで全米における伝記的音楽映画としての累積興行収入の第1位を保持していた映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』ですが、〈Hollywood Reporter〉によると、この映画を巡り、N.W.A.(主役となった伝説的ヒップホップ・グループ)の初代マネージャーだった故ジェリー・ヘラーが2015年に起こした訴訟が棄却されたそうです。

訴訟の内容は、映画の中でポール・ジアマッティが演じたヘラー自身の姿が正しく描写されておらず、脚本に携わったにもかかわらずヘラーのクレジットが掲載されなかったというもので、ヘラーはユニバーサルとアイス・キューブ、ドクター・ドレー、故イージー・Eに対し、名誉棄損と著作権侵害で3,500万ドル(約38億6,700万円)の補償的損害賠償金と7,500万ドル(約82億8,600万円)の懲罰的損害賠償金を求めていました。

しかし、2016年6月に地方裁判所の判事が告訴の大半を棄却し、数カ月後にヘラーが死去した後は、彼の管理団体が訴訟を引き継いでいましたが、カリフォルニア連邦裁判所の判事は、ヘラーが映画の脚本に携わったという十分な証拠を管理団体側が提出していないとして、12月22日に訴えを棄却しました。

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