最初から予定になかったレッド・ツェッペリンの再結成ツアー

故ジョン・ボーナムの息子でドラマーのジェイソン・ボーナムが、ツェッペリンの再結成ツアーについて、『Billboard』とのインタヴューで語っています。

2007年12月10日、ロンドンのO2アリーナで開催されたアーメット・アーティガン（アトランティック・レコードの創始者）の追悼コンサートで、ツェッペリンは一夜限りの再結成コンサートを行い、ジェイソンは亡き父ジョンの代わりにドラマーを務めました。

結局、この「祭典の日（Celebration Day）」が再結成したツェッペリン最期のパフォーマンスとなり、この頃からジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズは再結成ツアーに前向きだったようですが、ロバート・プラントは今もツェッペリンとしてのツアーを拒否し続けています。

「一夜限りの公演なのに6週間もリハーサルをしていたから、きっとツアーをやるに違いない…って思ってたんだ。でも、ロバートとサッカーの試合を観に行った帰りに、“また再結成するの？”って訊いたら、ロバートはこう言ったんだ。

“俺はお前の親父のドラムが好き過ぎてね。お前のプレイを侮辱しているんじゃないよ。お前はバンドの誰よりも親父のドラムをよく知ってるし、この世の中でお前みたいにドラムが叩ける奴は他にいないよ。でも、やっぱり違うんだ。俺はステージでツェッペリンのふりはできないし、ジュークボックスにはなれない。お前の親父が俺たちを残してこの世から去った時、レッド・ツェッペリンは終わったんだ。キース・ムーン亡き後も活動を続けていたフーのようには出来なかった。それほどジョンの死は、俺たちにとって致命的だったんだ”ってね」

「親父が亡くなった時、“ツェッペリンは以前のように活動を続けることは出来ない”という声明が発表されたけど、今はその意味がよくわかるし、それでよかったと思ってるんだ。親父とロバートは15歳の時から友達だったから、ロバートにとっては他のメンバーよりもずっとショックが大きかったんだ。あの再結成コンサートは素晴らしかったし、最終的にああいう形で幕を閉じて最良の結果になったと思うよ」