GLAADが映画『ボヘミアン・ラプソディ』をGLAADメディア賞の候補から削除

アメリカ国内でLGBTQの人々に対する差別的な表現などのメディア・モニタリングを行っている非政府組織〈中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟〉(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation=GLAAD)が、今週明らかになった映画『ボヘミアン・ラプソディ』の前監督ブライアン・シンガーの未成年者に対する性的暴行疑惑や、それに端を発した言動により、この映画を「GLAADメディア賞」(LGBTQコミュニティにおいて顕著な功績があったメディアや人物を讃える賞)の候補から削除しました。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の撮影終了までわずか数週間となった2017年12月、それまで映画の監督を務めていたブライアン・シンガーが20世紀フォックス社から解雇され、シンガーは母親の病気を理由に降板せざるを得なくなったとも伝えられていましたが、その数日後にシンガーが未成年者への性的行為の強要やレイプ被害で訴えられていることが判明。

それ以外にも、シンガーは複数の男性から過去のセクハラ被害を訴えられており、この記事を掲載した『アトランティック』誌は、12カ月にわたり調査を行い、50人以上の関係者から情報を得たとしています。

シンガーが解雇された後、デクスター・フレッチャーが後任の監督を務めていますが、映画のエンドロールには、監督としてシンガーの名前がクレジットされています。

全ての疑惑を否定しているシンガーは、「ホモ嫌いのジャーナリストが書いた中傷記事」と一蹴しましたが、GLAADは次のように語っています。

「シンガーが自身のセクハラ疑惑の論点を逸らすために、〈ホモ嫌い(homophobia)〉という言葉を不当に使ったため、GLAADは、セクハラの被害者を第一に考えるべきであるという事実が軽視されないよう、メディアと関連業界に強く要請します」

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