デヴィッド・ボウイの伝記映画『スター・ダスト』、息子のダンカン・ジョーンズが楽曲使用を認めず

pic: KOH HASEBE / Music Life / Shinko Music

「ジギー・スターダスト」誕生のキッカケにもなった1971年のボウイ初渡米の旅に焦点をあてた伝記映画『スター・ダスト』(ガブリエル・レンジ監督)の制作が発表され、先日ボウイの役にミュージシャンで俳優のジョニー・フリンが決まったばかりですが、ボウイの息子で映画監督のダンカン・ジョーンズは、「この映画が僕ら家族から承認されることも、ボウイの音楽を使用することもないだろう」とツイートしています。

「僕が知る限り、いかなる(ボウイの)伝記映画に対しても、音楽使用の権利を認めたことはないハズさ。でもこの映画が実現しないと言っているのではなく、この映画でパパの音楽が流れることは、これからもないってこと。主人公の音楽が流れず、その家族からも承認されていない伝記映画を観たいかどうか、それは僕が決めることじゃないから」

ダンカンは、ファンタジー作家のニール・ゲイマンが脚本を書き、ピーター・ラムジーが監督し、ボウイのキャラクターを描いたアニメ映画なら応援するだろうと述べています。

一方、映画『スター・ダスト』のプロデューサーを務めるポール・ヴァン・カーターは、〈Entertainment Weekly〉に対し、次のように述べています。

「はっきりさせておきたいのは、この映画が伝記映画ではなく、ボウイの人生の転機となった瞬間を捉えた作品で、ボウイの音楽に重点を置いた内容ではないということです。ジギー・スターダストのキャラクターを創り出すキッカケとなった旅の始まりを描いたストーリーで、ボウイの性格描写に焦点を当て、ヒット曲満載の音楽的伝記映画ではありません」

「我々はボウイの遺産管理団体に脚本を送り、製作に関わってほしかったのですが、遺産管理団体から承認するつもりはないと言われました。遺産管理団体はボウイの音楽使用を許可しませんからね。我々はボウイの音楽を使うつもりはありませんでしたし、今後も使うことはありません」

イギリスのサロン・ピクチャーズが製作する『スター・ダスト』は、今年の6月から撮影がスタートする予定。ボウイを演じるジョニー・フリンの他、ボウイのパブリシスト役にマーク・マロン、ボウイの最初の妻でダンカンの母親アンジー役にジェナ・マローンが決まっています。

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