R&Bシンガーのアンドレ・ウィリアムスが82歳で死去

「ミスター・リズム」と呼ばれていたR&Bシンガーでプロデューサーのアンドレ・ウィリアムスが、シカゴで3月17日に亡くなりました。彼のレーベル「Pravda Records」がフェイスブックで発表しています。享年82。

はっきりした死因は発表されていませんが、2週間前に大腸がんと診断され、肺と脳にもがんが転移していたウィリアムスは、日曜日の午後、家族に見守られながらシカゴのホスピスで息を引き取ったそうです。

アラバマ州生まれのウィリアムスは、50年代初期にデトロイトに引っ越し、10代の頃から音楽キャリアをスタートさせました。その後まもなく、デトロイトのR&Bシーンで頭角を現し、フォーチュン・レコーズと契約後、ザ・ファイヴ・ダラーズというヴォーカル・グループでリード・ヴォーカルを担当しています。

ウィリアムスは、1956年の「Bacon Fat」、1957年の「Jail Bait」などのヒット曲で知られた他、レイ・チャールズが映画『ブルース・ブラザーズ』でカヴァーしたソウルの名曲「Shake a Tail Feather」の共作者でもありました。

また、2008年には、ウィリアムスのドキュメンタリー『Agile, Mobile, Hostile: A Year With Andre Williams』が公開され、2012年には「ミシガン・ロック・レジェンドの殿堂」入りを果たしています。

R&Bの生な感触が横溢するそのサウンド／ヴォーカルはガレージ・ロック・ファンにもマストな存在で、キャリア後半にもその人気は衰えることがありませんでした。

ウィリアムスが生前最後にリリースしたアルバムは、2016年の『I Wanna Go Back to Detroit City』です。

ご冥福をお祈りします。