映画『ボヘミアン・ラプソディ』、アカデミー編集賞受賞に疑問の声？

映画『ボヘミアン・ラプソディ』の編集を担当し、アカデミー編集賞を受賞したジョン・オットマン。その彼が手がけた、バンドが後のマネージャー、ジョン・リードと初めて会うシーンが、ネット上で物議を醸しています。

このシーンでは、2分以内に60回以上もカットが変わるためで、ツイッター上に投稿された問題のシーンには、「このシーンがオスカーの最優秀編集賞？ そうとは言い難い」とキャプションが付いています。

オットマンが『ワシントン・ポスト』のインタヴューで語ったところによると、彼はネット上で批判されていることを知らなかったとのことですが、彼自身もこのシーンが大嫌いで、その問題のシーンは是非とも編集し直したい箇所だったといいます。

前監督のブライアン・シンガーが撮影終了の3週間前に降板し、テスト・スクリーニングをした結果、ストーリーが書き直され、すでに撮影したシーンでの会話が意味をなさなくなったため、あのシーンは後任のフレッチャー監督が撮り直したのですが、明らかに最終調整が必要だったそう。

オットマンは、映画の第1幕を素早く展開させなければならないとプレッシャーを感じていたそうですが、テスト・スクリーニングで、実際には観客が初期のバンドの姿をもっと観たがっていると知り、そういったシーンのスピードを落とし、観客が一息つけるよう編集したといいますが、あのミーティングのシーンに取り掛かる時間がなかったとのことです。

「あのシーンを見るたびに、恥ずかしくて頭から袋をかぶりたくなるよ。僕の美学に反するからね。いくつかのシーンを入れ戻せる『ボヘミアン・ラプソディ』の延長ヴァージョンがあったら、あのシーンは必ず再編集するよ！」

最近では、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の続編が囁かれていますが、プロデューサーのグレアム・キングは、そのアイディアを受け入れておらず、マーキュリーを演じたラミ・マレックも、「007」シリーズの最新作で、悪役の出演交渉が最終段階に入っていると報じられています。