ユニバーサル・スタジオ火災を巡る集団訴訟、続報

8月21日のMLCニュースでお伝えしたように、集団訴訟の原告だったホールに「ホールのマスター音源は火災で焼失しなかった」と伝えたUMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)が、残りの4アーティストのうち3アーティストも、火災でマスター音源は失っていなかったと発表しています。

〈Variety〉によると、4アーティストのうちサウンドガーデンの調査のみが未だに進行中で、それ以外の2アーティストに近い情報筋は、2アーティストのアーカイヴが火災で損傷または破壊されなかったことを確認しているといいます。

また、火災で資産を失ったアーティストもいますが、焼失したのは代替可能なテープのコピーや二次的資料で、オリジナル・マスター音源ではないとのこと。

UMGは、「原告の弁護士らには、訴状に名を連ねるアーティストのオリジナル・マスター音源が、我々もしくは彼らの保管施設で安全に保管されていることを伝えてあります。にもかかわらず、未だに訴訟を起こしたまま、さらに不正な要求をひねり出すということは、彼らの本当の動機がマスター音源への懸念ではなく、別のところにあるのは明白です」との声明を発表しました。

これを受け、アーティスト側の弁護士は次のように語っています。

「11月まで我々のいかなる質問にも答えないと宣誓し、裁判所に申し立てを申請したまさにその日、UMGはこの件について報道機関には自由に話しているのですから、面白いですね」

まだまだこの問題は長引きそうです。

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