マリアンヌ・フェイスフルの伝記映画、『ボヘミアン・ラプソディ』のルーシー・ボイントンが主演女優に

マリアンヌ・フェイスフル、2018年リリースの最新作『Negative Capability』収録、自身の若かりし日のフィルムを使用した「Born to Live」ミュージック・ビデオ。ボイントンはこのころの彼女を演じることになる

 
マリアンヌ・フェイスフル(72歳)は、2018年に最新アルバム『Negative Capability』(2018年9月21日MLCニュース参照)をリリースした今でも現役の歌手ですが、彼女の伝記映画が制作されることになり、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリーの恋人役を演じたルーシー・ボイントンがマリアンヌを演じることになりました。

〈Deadline〉によると、ボイントンは主役を演じるだけでなく、初めて映画のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めるとのこと。映画の制作は、来年の夏にスタートするようです。
 
ロンドン生まれのマリアンヌ・フェイスフルは、父がイギリス情報高官、母はオーストリアの名門貴族出身という上流家庭に育ちましたが、6歳の時に両親が離婚。その後は修道院付属学校の寄宿生として少女時代を過ごしています。

1964年、ローリング・ストーンズのパーティーで、ストーンズのマネージャー/プロデューサーだったアンドリュー・ルーグ・オールダムに発掘されて芸能界へ。デビュー曲の「As Tears Go By(邦題:涙あふれて)」は、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、そしてオールダムが作詞作曲し、彼女の代表曲にもなりました。またミックと恋愛関係にあった彼女は、ストーンズの名曲「You Can’t Always Get What You Want」と「Wild Horses」にも影響を与えています。

可憐なポップ・アイドルとして活躍、映画デビューも果たし、ミック・ジャガーの恋人にもなりましたが、60年代後半から酒とドラッグに溺れ、自殺未遂を繰り返し、ミックとは1970年に破局。一時はホームレスになり拒食症にも陥りますが、ハスキーな声になったマリアンヌは、1979年のアルバム『ブロークン・イングリッシュ』で歌手として劇的に復活し、ジャズ/ブルース路線に転向しました。その後、2006年には乳ガンと診断され、翌年にはC型肝炎に罹るなど、波乱万丈の人生を送っています。
 
2009年3月の『Interview』誌に掲載された記事によると、当時も彼女の自叙伝に基づいた映画が制作される予定だったそうですが、自叙伝に書かれていない酷い内容のシーンが脚本にあり、マリアンヌが警戒したため実現しなかったようです。それから10年の月日が経ち、マリアンヌは監督と脚本が気に入れば心配せずに任せてみようという気になったということです。

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