エアロスミスのドラマー、ジョーイ・クレイマーがバンドを提訴

1977年初来日時、ウェルカム・パーティにて。左から二人目がジョーイ・クレイマー Pic : Koh Hasebe / ML Images / Shinko Music
1979年ジョー脱退後、ジミー・クレスポが加入しての「Chiquita」PVシューティングにて。Pic : David Tan / ML Images / Shinko Music
1988年、二度めの来日時。この時のパーソネルはデビュー時の顔ぶれに戻っている。Pic : Koh Hasebe / ML Images / Shinko Music
1990年、アルバム『Pump』リリース後、三度めの来日時。Pic : Koh Hasebe / ML Images / Shinko Music
アメリカの複数メディアによると、エアロスミスのオリジナル・メンバーでドラマーのジョーイ・クレイマーが、エアロスミスとの契約内容に矛盾するやり方でバンドの復帰を拒否され、1月24日に開催されるミュージケアーズのエアロスミス・トリビュート公演と、1月26日のグラミー賞授賞式でのエアロスミスのパフォーマンスに出演できなくなったとして、バンドのメンバーを提訴したそうです。
 
昨年4月26日のMLCニュースでもお伝えしたように、クレイマーは去年の春にアクシデントで肩を痛めたとしてエアロスミスのレジデンシー公演を数回休み、それから8ヵ月にわたり、彼のドラム・テックであるジョン・ダグラスがドラマーを務めていました。
 
クレイマーによると、去年の秋に復帰できる状態になったとバンドに伝えたものの、バンドに復帰するには、彼のパフォーマンスが適切なレベルに達しているかどうかをテストする “オーディション” を受けるよう要請されたとのこと。クレイマー以外にも、過去に病気を理由にバンド活動を休んだメンバーはいましたが、復帰に際し、そのようなテストを受けたメンバーはこれまで一人もおらず、契約書には病欠後にパフォーマンス能力を証明する義務があることなど書かれていなかったと主張しています。
 
しかしながら結果的にクレイマーは要請に従い、ドラムのテンポをチェックするクリック・トラックを使ったデモンストレーションを1月15日に行ないましたが、その録音テープに十分なエネルギーがないと他のメンバーから判断され、復帰を認められなかったそうです。
 
クレイマーの提訴を受け、エアロスミスは次のような声明を発表しました。

「ジョー・クレイマーは我々のブラザーであり、彼が満足できる状態でいることは我々にとっても非常に重要なことですが、彼も認めているように、ここ半年間は精神的にも体力的にもバンドとパフォーマンスを行なえる状態ではありませんでした。バンドに復帰するよう何度も励ましてきましたが、彼がすぐに復帰できると感じていなかったのは明らかです。
 
準備とリハーサルに十分な時間を取らないまま彼に演奏させることは、彼と我々のみならずファンにも損害を与えることになるでしょう。さらに彼は、重要なグラミーのイベントでパフォーマンスするための我々の限られた準備期間を完全に無視し、イベントのわずか一週間前の金曜日の夜に提訴したのです。彼のそうした判断を前提とし、残念ながら彼がパフォーマンスを行なうことは出来ませんが、もちろん我々はグラミー授賞式とミュージケアーズのトリビュート公演に彼を招待しています。我々には、彼とステージで過ごした時間を超える絆があるからです」
 
エアロスミスのラスヴェガス・レジデンシー公演「Deuces Are Wild」は大人気を博し、2020年の初頭にも追加の15公演が予定されていますが、こちらの公演にもクレイマーが出演することはないようです。
商品詳細
エアロスミス
『Pandora's Box』

MP3(1991/10/31)¥3,500
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