エアロスミスを提訴したジョーイ・クレイマー、裁判官がバンド復帰の要請を却下

Drummer Joey Kramer Sues Aerosmith Over Being Excluded From Grammys Performance

 
1月22日のMLCニュースでお伝えしたように、先週1月17日にエアロスミスを提訴し、今週末に行なわれるエアロスミスのパフォーマンスでバンド復帰を望んでいたドラマーのジョーイ・クレイマーですが、TMZによると、すでにマサチューセッツ州の裁判官からクレイマーに不利な判決が下されたそうです。
 
裁判官は、1月24日に開催されるミュージケアーズでのエアロスミス・トリビュート公演と、1月26日のグラミー授賞式でのエアロスミスのステージにおいて、クレイマーがバンド仲間と演奏できるほど説得力のある言い分を述べていないとし、「クレイマーがバンドと半年間も演奏しておらず、今週末のパフォーマンス前に参加可能なリハーサル時間がないことを考慮すると、クレイマーはバンドのビジネス上の利益を十分に保護するための現実的な行動の代替案を示していない」と述べたそうです。
 
クレイマーがマサチューセッツ州の裁判所に提出した16ページに及ぶ訴状には、「昨年クレイマーが患った身体的障害は深刻なものではなく、数ヵ月後にMGMリゾートで行なわれたエアロスミスの “実入りの良い” ラスヴェガス・レジデンシーと、予定されていたバンドの50周年記念行事にいつでも復帰できる状態だった」と記載されており、クレイマーは裁判所から、“彼を即座にバンドの地位に復帰させるように” という命令が下されることを求めていました。
 
判決を受け、クレイマーは次の声明を発表しています。

「本日の判決には非常に失望していますが、その判決を尊重します。提出した文書が、怪我や病気から復帰するバンド・メンバーの過程に言及していなかったことを考慮すると、今回の提訴が少し困難な闘いになることはわかっていました。バンドは1月15日に至るまで、私が今週末のグラミーのセレモニーで演奏出来ないことを伝えませんでした。私は、人生の大半を捧げたバンドの成功を祝う権利のために闘うという当然の事をしたので、堂々と胸を張ることができます。
 
真実が全てを物語っています。去年の8月に私が足を負傷し、治療のためのセラピーを何時間も受けて以来、バンドはただの一度も私とのリハーサルを提案しませんでした。それが事実です。また、1月18日のリハーサル・スケジュールを送られた私は、リハーサルのために翌日ロサンゼルスへ飛び、バンドが私の復帰を待ち望んでいるという携帯メールやEメールをたくさん受け取りましたが、私がリハーサル会場に出向くと、二人の警備員に迎えられ、入館を阻止されたことも事実です。
 
今週のミュージケアーズとグラミー授賞式で、バンドがレッド・カーペットでの写真撮影への参加を許可してくれたことには感謝しますが、我々の音楽的貢献を称賛する二つのイベントにおいて、ステージで代役のドラマーが演奏するというのは、私の心をこの上なく傷つけます。私は、エアロスミスの正当な地位に戻ることを切望しているプロのミュージシャンですから」
 
前述のように、クレイマーがロサンゼルスのリハーサル会場に到着し、二人の警備員から入館を阻止された時の映像がTMZによって公開されています。警備員は、「エアロスミスの4人のメンバーから、クレイマーの入館を拒否するよう命令された」と伝えています。
Aerosmith's Joey Kramer Turned Away from Rehearsal By Security Guards | TMZ


 
商品詳細
エアロスミス
『Pandora's Box』

MP3(1991/10/31)¥3,500
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