ビッグ・スター1972年の「The Ballad of El Goodo」、初のリリック・ビデオ公開

Big Star - The Ballad of El Goodo (Official Lyric Video)

米ロック・バンドのビッグ・スター（Big Star）が、1972年のデビュー・アルバム『#1 Record』から「The Ballad of El Goodo」のリリック・ビデオを公開しました。

バンドがリリック・ビデオを制作したのは史上初のことで、今回はデビュー・アルバム『#1 Record』とセカンド・アルバム『Radio City』（1974年）のリイシューに合わせて公開されました。この2枚のアルバムは、1月24日にクラフト・レコーディングスから180グラム重量盤レコードでリイシューされています。

商品詳細
Big Star『#1 Record』
Analog（2020/1/24）輸入盤

Side A
1. Feel
2. The Ballad Of El Goodo
3. In The Street
4. Thirteen
5. Don’t Lie To Me
6. The India Song
Side B
1. When My Baby’s Beside Me
2. My Life Is Right
3. Give Me Another Chance
4. Try Again
5. Watch The Sunrise
6. ST 100/6

商品詳細（amazon.com）
Big Star『Radio City』
Analog（2020/1/24）輸入盤

Side A
1. O, My Soul
2. Life Is White
3. Way Out West
4. What’s Goin’ Ahn
5. You Get What You Deserve
Side B
1. Mod Lang
2. Back Of A Car
3. Daisy Glaze
4. She’s A Mover
5. September Gurls
6. Morpha Too
7. I’m In Love With A Girl

また「The Ballad of El Goodo」は、2019年1月に発売されたリマスター・アルバム『Live on WLIR』（2018年11月2日MLCニュース参照）にも収録されており、このアルバムには上記2枚のアルバムから選曲したライヴ・ヴァージョンが収録されています。

商品情報

Big Star
『Live On WLIR』
CD（2019/1/25）輸入盤

ビッグ・スターは、「The Letter（邦題：あの娘のレター）」の大ヒットで知られるボックス・トップス（The Box Tops）が1970年に解散した後、バンドのヴォーカリストだったアレックス・チルトンが、1971年にクリス・ベル、ジョディ・スティーヴンス、アンディ・ハメルと結成したバンドですが、クリス・ベルは『Radio City』の発売前に脱退し、アンディ・ハメルは発売後に脱退しました。

その後、チルトンとスティーヴンスが取り掛かったサード・アルバムは、1974年の秋に完成しましたが、このアルバムはタイトルがないままリリースに至らず、バンドは1974年の暮れに解散。それから4年後、最初のアルバム2枚がUKでダブル・アルバムとしてリリースされたことを機に、サード・アルバムもようやく『Third / Sister Lovers』というタイトルでリリースされています（2016年に、セッションでのレア・トラックも集め3枚組にまとめられたものが『Complete Third』として発売中）。

商品情報

Big Star
『Complete Third』
CD（2016/10/21）輸入盤

80年代の活動停止期間を経て、チルトンとスティーヴンスは、ザ・ポウジーズ（The Posies）のジョン・オウアとケン・ストリングフェロウをバンドに入れ、1993年にビッグ・スターを再結成しました。ヨーロッパと日本でツアーを行ない、2005年には新作『In Space』をリリースしましたが、2010年3月にチルトンが心臓発作で急逝し、その4ヵ月後には元メンバーのハメルもガンで他界してしまいました。クリス・ベルも1978年に事故で他界しているため、唯一のオリジナル・メンバーとなったスティーヴンスが、2010年の12月から残りのメンバーとサード・アルバムのトリビュート公演を行なっていたそうです。

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