ブルース・スプリングスティーン、自身のラジオ番組でジョージ・フロイド氏を追悼
ブルース・スプリングスティーンが、米オンライン・ラジオ局SiriusXMのチャンネル「E Street Radio」の番組『From His Home to Yours』で、白人警官に殺害されたジョージ・フロイド氏を追悼する楽曲を1時間にわたりオンエアしました。
スプリングスティーンは番組のオープニングで、1999年にニューヨーク市警の白人警官によって射殺されたアマドゥ・ディアロ射殺事件を受けて作曲した8分に及ぶ「American Skin(41 Shots)」をオンエアし、「この曲の長さは、ジョージ・フロイドが白人警官によって首を膝で押さえつけられていた時間と同じだ」と語りました。
「8分は長い。彼が助けを懇願し、息が出来ないと言い続けた時間だ。だが、白人警官はそれに対して何も対処せず、黙って彼の首に膝で力を加え続け、彼の脈は止まった。それでも警官は止めなかった。こうしている間にも、4,000万人の国民が失業し、10万人の国民が新型コロナで亡くなっているというのに、ホワイトハウスは形だけで無情な対応しかしていない。今もなお、黒人市民はアメリカの路上で警官によって不必要に殺され続けている。この番組を放送している今この時も、この国は暴動により燃え盛り、混乱状態のままだ」
続いてスプリングスティーンは、チャイルディッシュ・ガンビーノの「This Is America」、カニエ・ウェストの「Who Will Survive in America?」、ボブ・マーリーの「Burnin’ and Lootin’」、ボブ・ディランの「Political World」「Murder Most Foul」「Blind Willie McTell」をオンエアし、「我々は、奴隷制度というアメリカの原罪によって何世代にもわたり悩まされ、今でもアメリカ社会で解決されない大きな問題のままだ。その問題の重さは、世代が変わっても深刻になるばかりで、今週アメリカの路上で起きている暴力と混乱は、終わりが見えない」と語りました。
その後、ビリー・ホリデイの「Strange Fruit」をオンエアしたスプリングスティーンは、20世紀にホリデイが南北戦争後の南部の再統合期に同様のことを歌った曲だとコメントし、グラム・パーソンズの「In My Hour of Darkness」と、アメリカ陸軍のコンサート・バンドによる「America(My Country, ‘Tis of Thee)」で番組を締めくくっています。
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