ジャズ・ヴォーカルの女王ダイアナ・クラール、新アルバムより先行配信曲「月に願いを」が配信中

ジャズ・シンガー、ピアニストのダイアナ・クラールが9月25日にリリースする故トミー・リピューマへのトリビュート・アルバム『ディス・ドリーム・オブ・ユー』から2曲目の先行配信曲となる「月に願いを」を本日解禁した。

「月に願いを（原題「I Wished on the Moon」）」は1963年に公開されたミュージカル映画『The Big Broadcast of 1936』の劇中でビング・クロスビーが歌った楽曲で、今回のアルバムに収録されているアレンジでは、現在ジャズ界を牽引するベーシスト、ジョン・クレイトンとデュオでレコーディングを行なっている。

本アルバムは、これまでスタジオで行なってきたレコーディングの中で、ダイアナ本人が特に「アウトテイクには程遠くて、放置するにはもったいない」と感じていた2016年から数年間レコーディングを振り返り、録り溜めてきた未公開音源を1つのアルバムにまとめ上げたアルバムとなるが、「月に願いを」に関してはダイアナ本人が「自分の新しいページを開いてくれた曲」と語っており、いつかリリースしたいと考えていたという。

「月に願いを」もダイアナが故トミー・リピューマと行なったレコーディングで収録したもので、プロデュースはリピューマが務めている。彼の死後「友人と制作パートーナーを一度に失ってしまった、と感じた」と語っているダイアナだが、本セッションでは、気心知れたベーシストとプロデューサーとリラックス様子で歌う彼女の声を聴くことができる。

■配信情報
ダイアナ・クラール　「月に願いを（原題：I Wished on the Moon）」
 

また、今回の配信スタートに合わせて、親交の深いポール・マッカートニーの娘であるメアリー・マッカートニーが撮影した新しいアーティスト写真も公開されている。