『ローリング・ストーン』誌の初代フォトグラファー、バロン・ウォルマンが83歳で死去
伝説の米ロック・フォトグラファー、バロン・ウォルマン(Baron Wolman)が11月2日、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の合併症により83歳で死去。ウォルマンの代理人が訃報を発表しています。
死期が近いことを悟ったウォルマンは10月4日、フェイスブックに次のように綴っていました。
「太平洋に日が沈むように、私の人生も沈もうとしています。1年前、私は治療法のないALS(ルー・ゲーリック病)と診断されました。悲しいことに私は今、人生のラストスパートに入っています」
1937年にオハイオ州のコロンバスで生まれたウォルマンは、アメリカ陸軍の防諜要員としてベルリンに兵役していた時に写真に興味を持ち、ベルリンの壁にまつわる初のフォト・エッセイを出版。退役後にカリフォルニアへ移り、フォト・ジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせました。
1967年に『ローリング・ストーン』誌の創設者ヤン・ウェナーと出会い、同誌の初代チーフ・フォトグラファーに就任、1970年に至るまでジャニス・ジョプリンやローリング・ストーンズ、ジョニ・ミッチェル、グレイトフル・デッド、ジミ・ヘンドリックス、ボブ・ディラン、ティナ・ターナー、ザ・フー、チャック・ベリーなど、多くの伝説的ミュージシャンの写真を撮影していました。
また、『Baron Wolman – The Rolling Stone Years』や、『Groupies : The Rolling Stone Photographs』『Woodstock』『My Generation』『Jimi Hendrix 1968/1970』など、多数の写真集も出版しています。
今年の10月26日には、彼のキャリアを記念する展示会『Iconic : Baron Wolman Images of an Era』がクリーヴランドの「ロックの殿堂」でオープンし、この展示会の発表にあたり、ウォルマンは次のように語っていました。
「初期の『ローリング・ストーン』誌に携わるチャンスは、青天のへきれきでした。それは、私が気付いていなかったフォトグラファーとしての潜在的な創造力を放出させ、この仕事が私のキャリアを決定的なものにしました。私は音楽とそのミュージシャンを愛し、常に彼らを称賛し、出来る限り最高の観点で彼らに敬意を表するようにしていました」
安らかなる眠りをお祈りいたします。
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